第21話 宇宙の外
巨大なリングゲート。
その中心に光の通路が広がっていた。
リアのロボットがそこへ入る。
俺も後ろから続いた。
次の瞬間
世界が変わった。
光が消える。
そして。
目の前に広がっていたのは
宇宙ではなかった。
俺は思わず声を出した。
「なんだ……ここ」
空はある。
でも星がない。
代わりに、巨大な光の流れが空を走っている。
リアが小さく言う。
「ここ……」
「宇宙の外」
父さんの声が通信で聞こえる。
「信じられない」
俺は周りを見た。
巨大な光の壁。
ゆっくり動くエネルギーの流れ。
それは確かに
生きている体みたいだった。
ハイロンがつぶやく。
「つまり」
「俺たちがいた宇宙は」
父さんが言った。
「女神の体の中にある世界だ」
リアが静かに前へ進む。
その体が少し光っている。
何かを感じているみたいだった。
すると。
遠くに巨大な光が見えた。
それは
人の形をしていた。
とてつもなく大きい。
星より大きい存在。
リアが息をのむ。
「……セレスティア」
光の女性。
やさしい顔。
でも体には黒い傷のようなものが広がっている。
その黒い部分が動いた。
ドクン。
ドクン。
まるで病気みたいだった。
父さんが言う。
「魔族だ」
「セレスティアの体に侵入している」
リアの体がさらに光る。
耳が獣の形になる。
金色の瞳が輝く。
「助けないと」
そのときだった。
宇宙の外の空間が裂けた。
黒い影がゆっくり現れる。
巨大な存在。
魔族の王。
ギルガウス。
その姿はここではさらに大きく見える。
王がゆっくり笑った。
「ようこそ」
「女神の体の外側へ」
リアが怒った声で言う。
「あなたが全部やったの?」
王は静かに答えた。
「そうだ」
俺は拳を握る。
王はゆっくり腕を広げた。
黒いエネルギーが広がる。
「ここで終わりだ」
女神の体の外。
宇宙の外側。
最後の戦いが始まろうとしていた。
第21話 終わり




