第19話 宇宙艦隊戦
宇宙の中心。
巨大なリング型ゲートが光っている。
その前に
黒い影が広がっていた。
魔族の艦隊。
数えきれないほどの戦闘機。
巨大な戦艦。
宇宙が黒く埋まる。
父さんが低く言った。
「すごい数だ」
ハイロンが苦笑する。
「これはきついな」
警報が鳴り続ける。
ビーッ!ビーッ!
魔族の艦隊が動き始めた。
まっすぐこちらへ向かってくる。
父さんが叫んだ。
「全員出撃!」
宇宙船のハッチが開く。
俺たちはロボットに乗り込んだ。
宇宙へ飛び出す。
目の前には敵の大軍。
リアの声が通信に響く。
「ゲートが開くまで守る!」
「時間を作る!」
俺は答えた。
「了解!」
戦闘機が一斉に突っ込んでくる。
ビームが宇宙を切り裂く。
ドォォン!
爆発が広がる。
ハイロンのロボットが敵を蹴散らす。
「来い来い!」
シーラは遠距離から魔法攻撃。
炎のエネルギーが敵を焼く。
俺は念力を広げた。
敵の動きが見える。
何十機もの戦闘機。
全部の軌道を読んでいく。
「そこ!」
手を振る。
ドン!
見えない力が爆発する。
敵の戦闘機がまとめて吹き飛んだ。
リアのロボットが前へ出る。
体が光る。
耳が獣の形になる。
金色の瞳。
そして
「召喚!」
巨大な魔法陣が宇宙に広がる。
光の獣が現れた。
今までより大きい。
召喚獣は艦隊へ突っ込む。
ドォォン!!
戦艦が一隻爆発する。
しかし。
敵は止まらない。
黒い巨大戦艦が前へ出た。
その主砲が光る。
「まずい!」
父さんが叫ぶ。
次の瞬間。
巨大ビームが発射された。
宇宙が白くなる。
俺はすぐ念力を集中する。
空間を曲げる。
ビームが少し逸れた。
でも衝撃は強い。
俺のロボットが吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
リアが叫ぶ。
「セロ!」
そのとき。
後ろのリングがさらに光った。
ゲートのエネルギーが上がる。
父さんの声が聞こえる。
「もう少しだ!」
魔族の艦隊がさらに突っ込んでくる。
宇宙が戦場になる。
俺はロボットを立て直した。
拳を握る。
「絶対守る」
ゲートが開けば
宇宙の外へ行ける。
セレスティアを助けられる。
そしてそのときだった。
魔族の巨大戦艦の後ろ。
暗黒の空間がゆっくり開いた。
そこから
とてつもなく巨大な影が現れた。
リアが震えた声で言う。
「……あれ」
父さんがつぶやく。
「まさか」
「魔族の王か」
宇宙が静かに震えた。
第19話 終わり




