ライカの過去③
お久しぶりです。いま違うの書き始めてるんで更新めちゃくちゃ遅いですけど、一応完結はさせようと思ってます。
無事に狩猟を終えたライカとラークは、リリカが待つ家に戻った。ライカはリリカの顔を見ると、満面の笑みを浮かべながら今日の出来事を話し始める。
「ママ、今日はね、私の魔法でやっつけたのよ。しかも一発で!」
「あら、すごいわね。ジルーが勝てなかった相手を倒すなんて、もう立派な魔法使いだわ」
「でしょー。ふふん」
「よしよし。でも、どんな相手だろうと油断はしちゃダメよ。今日も無事に帰ってきてくれて嬉しいわ、おかえり」
「はーい、ただいまー」
大好きな母にハグをして、大きな優しさに包まれる瞬間がライカにとっての幸せだ。リリカは優しくライカを抱きしめながら、ラークの方に顔を向けた。
「あなたもおかえり。怪我はない?」
「ああ。この辺の魔物にしては珍しく強いマナを持っていたが、ライカのおかげですぐに片付いたよ」
「そう。さすがね、ライカ」
ラークとリリカの会話を聞いていたライカはニヤニヤしていた。リリカに頭を撫でられ、さらにニヤニヤしていた。
「少し休む。親父が帰ってきたら教えてくれ」
刀を下ろしたラークはそのまま自分の部屋に戻った。ライカはリリカから離れて、刀をじーっと見つめた。
「パパ、今日もこれ使わなかったわ」
独り言のようにボソッと呟いた。ラークはいつも狩りに出るとき必ず持ち運ぶのだが、一度も刀を抜いたことはない。単純に使う必要がないだけと思っていたライカだが、先ほどラークが珍しく強い相手だったと言っていたのに、それでもなんで使わなかったのか、それが自然と口から漏れた。
「パパはね、刀を上手に使えないのよ」
「え!? そうなの? じゃあなんで……」
ライカは勢いよくリリカの方を振り向き、目を丸くして驚いた。それもそのはず、刀が使えないのなら持ち歩く必要がない。ブツブツと呟きながら理由を考えるライカ。リリカはその様子を見て優しく微笑んだ。
「それ、ママの刀なのよ。ママが昔使ってたの」
「ほんとに!? ママって剣士なの!?」
「ふふ、ライカが産まれる前の話よ。これでパパと一緒に魔物と戦ったりしてたわ。……それでね、パパはいつもお守りとしてこれを持ってってるのよ。だから使わないの。使えないって言ったほうが正しいかしら」
「そっかー。パパはママのことが大好きなのね」
「そうねー」
二人は無邪気に笑い合い、ドアの向こうで会話を聞いていたラークは顔を赤らめて床に寝転んだ。自分の娘の成長に頬を緩めながら、そのまま眠りについた。その間にライカとリリカはジルーの様子を見に行き、討伐完了の旨を伝えた。夕飯の時間になるころに自宅に戻ると、ライカの祖父であり、この村の村長のラオが既に帰宅していた。ラオはちょうど夕飯の準備を終えたところだった。
「じいじ! おかえりただいま!」
「おぉ。おかえりただいま。メシできとるぞ、今日は鹿鍋じゃ」
「やったー!」
ラオはしわだらけの顔をさらにしわくちゃにして笑った。お腹をすかしたライカは用意されたご飯をかきこみながら、自分の魔法で熊を倒したことをラオに自慢した。とにかく色んな人に自慢したくてたまらないのだ。
真面目に書こうと思うと文につまります。




