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僕らは異世界生活に憧れる  作者: 山波 藍
第一部
20/34

vs熊

更新おくれました。

家族と連休を優雅に過ごしておりました……。

 と、いうわけで森の中まできたわけですが。依頼を出してきた村人からの情報だと、冬眠することができなかった熊が凶暴化し、猟銃を用いても狩ることができないそうだ。このままだと他の獲物を狩りに出ることも、木の実や山菜を摘みに行くこともできずに困っているとのことだった。


「猟銃も効かないとなると、なんらかの関係でマナを得てしまったのかもね」


「そんなことあるのか?」


「うん。マナを持つ人間や魔物を大量に食べたか、もしくは森の中に含まれるマナから得てしまったのか。きっかけはなんだろうと、一度マナを覚えた動物が、そこからマナを増やしていくのは難しいことじゃないと思う。そうなると、もう動物とは呼べない。立派な魔物だね」


 まじか、こわいな。そんなやつと今から戦うのか。意気揚々とクエストに出てきたものの、直前になるとやっぱり恐ろしい。熊の頭ってめちゃくちゃ硬いらしいし、俺のパンチが通用するのか甚だ疑問だ。


「緊張しなくて大丈夫だよ。登真のほうが強いから」


 ギルドで話した時とは違い、真面目なトーンだった。けっこう不安だけど、まあ、渚を信じよう。


「登真! 見て!」


 突如、渚が大きな声で呼びかけてきた。さっそくおでましか。準備はできている。ぶっとばしてやる。


「でっかいうんこだ」


 なんだうんこか……。いやしかし、たしかにこれはでかい。こんなに大きなものは今まで見たことがない


「でかいな。ここまでくると芸術だな」


「これが自然の神秘だよ」


 汚ねえ神秘だぜ。でもこのうんこが山の肥料となり、森を育てていくと考えると、確かに神秘だな。でかいうんこを前にしみじみしていると、ガサガサっと物音が聞こえた。


「うおっ!」


 音のしたほうを振り向くと、傷のある熊がこちらを見ていた。目があった瞬間、熊は迷うことなくすごい勢いで突進してきた。四連リングの力を試してみたかったので、俺も正面から熊の頭を思い切りぶん殴った。ドンという衝撃音が響き、勢いが止まった熊は、距離をとって俺の様子を窺っているようだ。


「いってー……」


 堅すぎるだろあいつの頭。まるで巨大な岩を殴ったようだ。右手がジンジンする。


「登真! もっとマナを意識して」


 そうだった、集中してマナを感じよう。このマナで身体を強化する。弾けろ筋肉!!! 自分の肉体のレベルが上昇するイメージをマナで実現させる。自分の身体のことはよく分かっているつもりだ、だからこそ明確にイメージできる。さっきまでとは違い、身体が強化されているのが感覚でわかる。


 準備はできた、ぶっとばす覚悟もできた。俺は敢えてもう一度頭を殴ることにした。このくらいの強度に負けていられないと思ったからだ。四連リングも俺のマナに共鳴しているのか、青色がより輝いている。様子を伺っている熊にこちらから仕掛ける。振りかざしてきた鋭い爪をかわし、ぶん殴る。熊は勢いよくふっとんだ。俺の拳に痛みは感じない。


「やったか……?」


「わざとフラグ立ててるでしょ?」


 一度言ってみたかったセリフだったのだ。お約束通り、熊は起き上がってきたが、特に手こずることなく討伐することができた。


「お疲れさま。だいぶ戦うことに慣れたみたいだね」


「ああ……。俺って実はけっこう才能あるんじゃないか?」


「だからそう言ったでしょ? もっと自信持っていいよ」


「そうか、そうだよな。自惚れかもしれないけど、ちょっと自信ついたわ」


「いいことだよ。まだまだだけどね」


 一言多いぞ。渚がどれほど強いのかは分からないが、もっと強くなって見返してやる。まあ平均より上にいけるのであれば、それで十分なんだけどな。

クマの頭はとても堅いと、ゴールデンカムイで学びました。

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