洗濯魔法
全然関係ないんですけど、一眼レフ買いました。
「んー……。ん?」
見知らぬ天井で目が覚める。一瞬戸惑ったが、やっぱり夢じゃなかったんだ、と実感する。
「知らない天井だ……」
「ふふ、逃げちゃダメだよ。登真くん」
渚は読みかけの本を閉じて伸びをしている。俺もベッドから起き上がり、伸びをして窓の外を眺める。てっきりもう夜になっているかと思ったが、まだ外は明るかった。時計の針は十時を指していた。かなり寝た気がするんだけどな、そもそも何時に寝たのか覚えてねーや。まあシャワーでも浴びて散策をしに行こう。
「まだ明るいし出掛けるかー」
「まだ明るいっていうか、登真は一日中寝てたんだよ」
「……まじで?」
「まじで」
まじかー。どおりでスッキリしているわけだ。しかし、いくら疲れているとはいえ一日中も寝てたのか。仕事があるわけでもないし別にかまわないが、人ってそんなに寝れるもんなんだな。ていうかもう仕事いかなくていいのか。まさかこんな形で脱サラするとは、ひゃっほい。
「じゃあシャワー浴びてくるわ」
「はーい。お風呂あっちね」
まあ想像通り広い風呂だ。いいホテルだからあたりまえか。服を脱いで自分の筋肉に惚れ惚れする。やはり筋肉は裏切らない。さて、そんなことはさておきシャワーを済ませよう。広い浴槽でゆっくりしたいところだが、ささっと身体を洗って風呂を出る。ふう、さっぱりした。ん、あー、着替え用意しておくのを忘れた。
「渚ー。服借りていいー?」
「別にいいけど、登真の服もう綺麗になってるよー」
「は? どういうこと?」
部屋から渚が脱衣所にやってきた。相変わらず素晴らしい筋肉だねと呟いている。あたりまえだ、これだけが俺の自慢だ。いやそうじゃなくて服は?
「さっきのホテルマンに綺麗にしてもらったんだよ。汚れた服を一瞬で綺麗にする魔法でね」
「えー。なんでもありかよ」
なんだそれは。そんな便利な魔法があっていいのか。世の中の人々が喉から手が出るほど欲しい魔法だろう。ぜひとも教えていただきたい。
「一流のホテルマンはこういう魔法を熟知しているのだよ」
変わった魔法があるもんだ。これも洗練されたイメージあってのものなのかもしれないな。ありがとうホテルマン様。ありがたく着させていただきます。あ、いい匂い。
家事全般、魔法で一瞬で終わらせたいです。




