こんにちはゴブリン
更新しなかった日にもアクセスが増えてて、とても嬉しいです。これからもこまめに更新していきます。
「ここって、安全な場所?」
さすがに渚も少しは考えているだろう。自分が戦えない状況で、わざわざ危険な場所を選ぶはずがない。
「安全とは言い切れないけど、このへんを縄張りとしている魔物は弱いから登真でも倒せるよ。大丈夫大丈夫。好戦的なのはゴブリンくらいかな。それにまだ朝早いしね、魔物も寝ていると思うよ」
「適当かよ……。なぜ俺がゴブリンを倒せると思う? なにも大丈夫じゃない、下手したら死ぬことになるんじゃないのか?」
「魔法を使わなくても勝てる相手ってこと。ケンカ慣れしてる成人男性なら余裕だよ。登真は鍛えてるし、ほとんどの格闘技を体得してるんだから、いつも通りやれば大丈夫。僕だってほら、短剣もってきてるし」
左腰にぶらさげていた短剣をおもむろに抜いて、かっこいいでしょ、などとほざいている。確かにかっこいいが、こいつは手助けする気なんてないだろう。なんかそんな感じがする。
「急すぎる、急すぎるよお前は……。早く帰ろう。街ぐらいあるだろ?」
せめてもう少し魔法を覚えてから戦いたい。いや、そもそも戦いたくなどない。俺は少し早足で歩き始めた。正直、俺は強い方だと思う。けっこう鍛えたし、試合でも負けなかった。しかしそれは普通の人間基準だ、相手が魔物となると話は別だろう。
「もちろん。僕が住んでる街までそんな遠くないけど……」
「けど?」
「気づかない? 奥の木陰からゴブリンさんがこちらをのぞいているよ。噂をすればなんとやら、だね」
「うそだろ?」
目を凝らして向こうを眺めると、自然の色と一体化していてわかりにくいが、緑色のゴブリンが確かにそこにいた。不気味すぎる、こわい。
「うわあ、まじじゃん。無理だわ。早く逃げよ」
渚の肩を掴んでまっすぐと伝えたが、渚は顔を横に振った。なぜだ、無駄な戦闘は避けるべきではないのか。
「ゴブリンは害悪な存在だからね。見つけたならしっかり駆除しなきゃ」
「わかった。だがそれは今ではない。もっとしっかり戦える準備を整えてからにしよう」
「んー。でももう遅いと思うよ」
渚はゴブリンがいたほうを指差した。咄嗟にその方向を確認すると、奥にいたはずのゴブリンが全速力でこちらに向かって走ってきている。
「はあ!?」
きもい! フォームが綺麗なのが気持ち悪さを倍増させている。触りたくない。てか怖い、まじで怖い。あんなのと戦える気がしない。無理無理無理無理無理!
雑魚キャラとして有名なゴブリンですが、実際に遭遇したら恐怖で腰をぬかしそうです。




