八話 迷宮第二層前編
レアルは次の層の扉を開いた。
「よいしょっと。また寒いですね。エルネス次のクエストと順位を出してください」
「はい! 分かりました!」
「順位は三位かまあまあかな。クエストが特定のモンストル三体を倒し、結晶を三つ集めろか」
「今回は確率で出るみたいです」
「倒すモンストルが龍族とトカゲ族熊族全モンストロが大きくないですか?」
「この層は一層と違い格段に難易度が上がっています」
「とりあえず《べグレイ》から倒しますかね」
レアルは《ベグレイ》を見つけた。
「木の影に隠れて仕掛けるか」
レアルは消えた。
「ぐぅぅぅぅぅ」
「後ろですよ」
レアルは《ベグレイ》の背後に回っていた。そして剣を雷属性で《ベグレイ》の背中に刺した。
「そしてこのまま横にスライド」
レアルは剣を横にスライドさせ《べグレイ》の背中を斬り裂いた。
「ぐぅぁぁぁあ!」
《ベグレイ》は白い煙を出して消えて行った。レアルは結晶を手に入れる事が出来なかった。
「もう一体やりますかね」
レアルは《ベグレイ》を見つけた。
「次は真正面から行ってみますかね」
「レアルさん真正面は危険すぎますて!」
「ぐぅぁぁぁあ!」
《ベグレイ》はレアルを右拳で殴ろうとする。
「僕に拳で勝つことは無理ですよ!」
レアルは拳に天力を集め《ベグレイ》の拳にぶつける。
「ポワン!」
「ぐぅぁぁぁぁぁぁあ!」
レアルは《ベグレイ》の右腕を吹っ飛ばした。
「レアルさんなんという強さ……」
「お腹ががら空きですよ!」
「ぐぅあぁぁぁあ!」
《ベグレイ》は左拳でレアルを殴ろうとする。
「もう遅いですよ!」
レアルは既に《ベグレイ》の腹に足が触れていた。
「ピエ!」
「ぐぅぁぁぁぁぁあ!」
《レグレイ》はレアルに腹を蹴られてそのまま倒れた。そして白い煙を出して消えた。
「結晶が手に入りましたね」
レアルは白色の結晶を手に入れた。
「じゃあ次は《ドグレイス》倒しに行くか」
レアルは《ドグレイス》を見つけた。そして木の影に隠れた。
「二足歩行で、ていうかあれデカすぎじゃないですか?」
「体長が3メートルです」
「デカイな。まぁ魔法で引き付けて剣でやるか」
「マジー2! リュミエール!」
レアルは光属性の魔法を《ドグレイス》に向けて、放った。しかし外した
「なんでわざと魔法を外したのですか?」
「まぁ見とけば分かりますよ」
レアルは消えた。
レアルは《ドグレイス》から十数メートル離れたところに現れた。そしてレアルは何かを書き始めた。
「これでよしと」
なんと急にレアルの放った魔法が曲がり始め、そして何発ににもなって《ドグレイス》を襲う。
「ぐぅぁぁぁぁぁぁあ!」
「今しかない! ドロワ!」
レアルは雷属性の剣技で《ドグレイス》の腹を、貫こうとする。
「何かの壁があって貫けない」
「ぐぅ!」
《ドグレイス》はレアルに気が付いた。そしてレアルを左拳で殴ろうとする。
「これはまずい!」
レアルはすぐさま詠唱破棄を行い、マジー3光の壁《リュミエールミュールを展開した。
「うぁぁぁあ!」
レアルは数メートル吹っ飛ばされた。
「ぐぅはぁぁ!」
《ドグレイス》はレアルに向けて火の玉を五発放った。
「これはまずい!」
レアルはギリギリで五発全てを避ける。
「レアルさんゲージが!」
レアルのゲージは赤くなっていた。
「分かっていますよ!」
「一か八かあれを試すか!」
レアルは完全詠唱破棄を行い、マジー3ヴォロンを発動した。レアルは空中を舞った。そして《ドグレイス》に向けて右腕を伸ばした。
「マジー4! シェーヌ!」
「ぐぅ!」
《ドグレイス》のいる地面から鎖が飛び出してきて《ドグレイス》を縛る。
レアルは地面に降りた。
「ラピッド!」
「ぐぅぁぁぁぁぁぁあ!」
レアルは一瞬にして雷属性の剣技で《ドグレイス》を八連撃で身体を斬り裂いた。
そして《ドグレイス》は白い煙を出して消えた。
「レアルさん今のはなんですか!?」
「上級剣技ですよ。正直まだ未完成だったので、使いたくはなかったですけど、倒せたので良かったです。」
「でもレアルさん壁があって貫けなかったのになんで斬れたんですか?」
「この剣技は貫通という能力を持っておりまして、貫通はどんな防御魔法も効かないからですね」
「凄いですね」
レアルは結晶を手に入れた。そして結晶をポケットに入れた。