表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女神の暗殺者  作者: 秋城桐谷
第一章 地獄の始まり
2/25

二話 スルミナVS腐った豚

「みんな起きろ!」


 「どうしたのお父様?」


 「魔界からの奇襲だ! これはまずい!レイナはすぐに避難を。今から俺は協会とずぐに連絡をとり応援を呼ぶその間にスルミナとレクスとレアルは奴らと応戦してくれ!」


 「はい!」


 そしてレイナや他の村人達はすぐに家を離れ隣町へ目指した。

 レクスとレアルは自分の剣を持ち家を出ようとした時。


 「レアル、レクスこれを持っていけ!」グラフィールから受け取った。


 「これは移動石(アレピエール)。死にかけそうになったらすぐに使うように絶対死なずに帰ってこいよ」


 「はい!」


そして二人は家を出た。


 「おい待てよ。本当の地獄じゃねぇかよ。」


 「僕が天眼の能力でモンストルを特定する。それからどうするか考えよう。」


 レアルは天眼を発動し、輝く目でモンストルの情報を集めた。


 レアルはモンストルを見る。


 「モンストルは約二百体。種類はゴブリン、腐った豚、魔族騎士、狼、あとあれは人じゃないか?」


 「あれは俺が思うに一回死んでいる人間が無理やり生かされているモンストルの一種とみえる。」


 「レアル! レクス君!」


レアル達のつけているイヤホンのようなものからスルミナの声が聞こえる。


 「私は豚をで倒すからあなた達はゴブリンと狼を倒して! 」


  「暗黒騎士は?」


 「グラフィールさんに倒してもらうから大丈夫よ!」


 「分かりました。お母様!」


 そして直ぐにスルミナの声は消えた。


 「さて久しぶりに本気でやっちゃいましょうかな! 後であの子たちの加勢に行きますかね!」


 スルミナは高いところから辺りを見下ろす。


 豚は三方向に別れてある程度間を開けて列になって進んでいる。

「豚は耐久性に長けており、近距離攻撃となると不利になる。口から魔法のようなものを出し、当たった相手の身体を腐らせる。。なおかつ炎は属性はほぼ効かないモンストル」「しかし私の得意な水属性には弱い」

 

スルミナは弓を取り出して、構える。


「ふぅ……」


 スルミナは天力を使い三つの弓を生成する。


 弓の弦をゆっくりと引き狙いを定めて、唱える。


 「オーフレーシュ!」


 弓から水属性の矢が魚のように変化し、三つの方向に行き、豚に弓が当たり飛び散る。


 「ブギぃぃぃぃい!」 


 そして前列の豚はどんどん倒れて、紫の煙を上げてきえていく。

 しかしまだ豚の数は減っていない。


 「まだ全然倒せてないか……」


 そう言っているのつかの間豚が一斉に口を開けて何かを放とうとする。


 「これは完全に私を狙っているわね。ではあれでも出しますかね」


 豚達は魔法のようなものを放つ瞬間だった。


 スルミナは手を伸ばした。


 「マジー3! 光の壁(リュミエールミュール)


 そしてスルミナの前には輝く壁のようなものが出現した。


 「ブギぃぃい!」


 豚は口から魔法のようなものが勢い良く放たれた。


 しかしスルミナによって創られた光の壁によって防がれてしまった。


 しかし豚は両耳の中心に何かを溜めている。


 そして赤黒い魔法のような放った。


 「それは聞いてないよぉぉお」


 「マジー3! ヴォロン!」


 スルミナは飛び上がって、豚の赤黒い魔法を避けた。魔法はスルミナにいた地面に直撃し、崩れた。


 「まぁその程度は想定内だけどね豚さん」


 またスルミナは空中で天力を使い、矢を三つ生成し素早く弓を引き、唱える。


「リュミエールフレーシュ!」


 弓から光属性の矢が鳥のように変化し、三方向に行き豚をに命中し、豚はひっくり返り、紫の煙を上げて消えていく。


 スルミナは地上に降りる。


 「もうあなただけねぇ大きな豚さん」


 「貴様! 我がしもべ達をあの世に送ってくれたな!」


 「豚さんなのに喋れるのね。名前はなんて言うのかしら?」 


 「うるさい! 黙れ!」


 大きな豚は地面を揺らし地面にヒビが入った。そして地面から突起物が生え、スルミナを襲う。


 「よいしょ」


 スルミナは高く飛んだ。ギリギリのところだったが、上手く回避したようだ。


 「危ない。危ない。串刺しになるところだったわ。まぁそろそろ本気でやりますかね」


 スルミナが空中で輝き始めた。


 「女神契約(デエスコントラ)! 豚さんこれ見れるだけ感謝しなさいよーー」


 スルミナに羽のようなものが生えている。


 「言ってなかったけど私女神族の末裔なのだからこんなこともできるのよ」


 「さぁ今からゲームでも始めましょう豚さん」


 「クソが!」


 大きな豚は何か黒い魔法陣を展開している。


 「これが黒魔術シュヴァルツシャウパーていうやつね!」


 「貴様にはここで死んでもらう!」


 大きな豚は魔法同時に五発放つ。


 「はぁぁぁぁあ!」


 「五発ぐらいなら余裕よ!」


 スルミナは空中を飛び回る。


 大きな豚の魔法は地面にぶつかり、それにより、土埃が舞っている。


 スルミナは天力で、矢を生成し矢を引き大きな豚を狙おうとする。


 「消えた? まさか!」


 「終わりだ女!」


 「くぅ!」


 スルミナは瞬時に完全詠唱破棄を行いマジー1光の壁を生成した。


 しかし完全には防ぐことが出来ず、スルミナは吹っ飛ばされる。


 そして壁に叩きつけられ、その場に倒れ込んだ。


 「うぁぁぁあ!」


 砂埃で辺りの視界が悪くなっている。


 「女! 流石に貴様も終わったようだな」


 「リュミエールフレーシュ!」


 スルミナは瞬時に矢を生成し、五発の矢を放つ。


 しかし大きな豚には効いておらず、矢は弾かれてしまった。


 「くぅ! 効いてないわ!」


 「女! そんな攻撃で、倒せるとでも思ってんのか?」


 良く大きな豚を観察すると、周りに透明な壁が現れており、矢が効いていないようだ。


 大きな豚がスルミナに目がけて地面を蹴りながら、突進してくる。

 

「これはまずい!」


スルミナは完全詠唱破棄を行い、マジー2ヴォロンを発動。飛び上がり大きな豚の突進を回避する。


 大きな豚は勢いを落とし、止まった。


 スルミナは空中で考える。


 「これだと弓が効かないということはあの透明の壁のようなものを破壊する魔法または弓技を出す必要がある。なら私ができるのはあれしかないわね」


 考えているうちに大きな豚がまた魔法放ってきた。


 「くぅ!」


 スルミナは何とか魔法を避ける。


 魔法は崖にぶつかり、崩れ落ちた。


 「よしここで……」


 「ネアンフレーシュ!」


 スルミナは新たな弓技で矢を放った。


 「女! そんなもの効かねぇよ!」


 大きな豚が言った矢先だった。


 「これはどいうことだ……」


 何と大きな豚の透明な壁が水が蒸発するように消滅した。


 「今しかない!」


 スルミナは地上に降り、弓を構える。


 「このクソ野郎!」


 大きな豚は十発の魔法を同時に発動しスルミナ目がけて放つ。


 「もう何発も放っても無駄よ!」


 スルミナは全ての魔法を避けた。


 魔法は地面に直撃し、地面に穴が開いた。


 そして大きな豚の背後に回る。


 「野郎!」


 豚は新たな魔法を詠唱しようとしたその時だった。


スルミナは左手を前に出した。


 「もう何もさせないわよ! マジー4! シェーヌ!」


 大きな豚の足元から光り輝く鎖のようなものが出てきて大きな豚の全身に絡みつく。


 「クソ! 動けねぇ!」


 「これで終わりよ! 契約解放(コントラウヴェール)! 《ラベンダー》!」


 スルミナは花技を唱え、一本の矢を放った。その矢はたちまち大きなクジラへと変化し、大きな豚を飲み込む。


 「この野郎!俺はまだ地獄に行ってたまるかよぉぉぉぉぉお!」


 そして大きな豚は大きなクジラに飲まれて紫の煙を上げて消えていた。


 「マジー4レタブリスマン」


 スルミナは魔法を詠唱し、回復した。


 「久しぶりにこんなに白熱して戦ったわ。」「じゃあ! あの子たちの助けにも行かないとね!」


 そしてスルミナはレアルとレクスの方へ向かって行った。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ