一話 始まりの日
「ダルい学校が終わった! 今日からもう夏休みだ!」
「おいレクス! 早く帰って父様と剣技の練習やるよ!」
「じゃあ私はスルミナさんに弓でも教わってきますわ」
「帰ってきた僕たちの村カッパーニャ村に!」
「ただいま!」と村の中で元気な少年少女の声が、聞こえる。
「おかえなさい! レアルレクスくん、レイナさん」とレアルの母スルミナは口に出す。
「おかえりだみんな! みんなが揃ったということで今から墓参りに行くぞ」とレアルの父グラフィールは言う。
「はい。」
そして五人は村の山の方にある墓へ向かった。
墓に着くと五人は揃って手を合わせた。
そして村へ帰る途中レアルは「僕ら中等三年になったのですからレクスとレイナのお父様とお母様の死の真相を話をすべきではないのでしょうか?」と父に問いかける。
そしてグラフィールは悲しそうな顔で思い出話を語りを始めた。
「十年前俺はあるカンパーニャ村より小さい村に、魔物が出たということで協会から出動命令が出された。俺が来た時には遅く大半の村人は魔物の魔法や攻撃で死亡、そして村は赤くこの世の終わりのような光景が捉えられていて、とてもじゃないが俺が来てももうはや救えないのではないかと思っていた「しかしまだ生きているかもしれないと俺は思い辺りを探索していると、二人の少年少女を見つけた。そのふたりがレクとレイナだった」「その倒れた二人の前にはレイナの両親が戦っていたそこで俺はレイナの父であるマグネリアさんに『帝国の騎士の方ですか。感謝を申し上げます! この少年はレクス、そして少女はレイナと言います。この二人はまだ息があるだから私たちのことよりもこの子達を安全な場所へ!』と言われ、そして俺は言われるがままに、この二人だけを連れてこの村を後にした」
「俺の父さんと母さんはどこに居たの?」
「レクスの両親は魔界研究員で研究資料が魔界の奴らにバレるとまずいということで、誰にも入られない結界を作っていたらしい。そのあとレクスの両親もレイナの両親と共に戦いを続けて何とか魔物を追い払った」「ただ一人の男を除いては。その男の名は『ヴァーンズィン・ザータン』。魔界の最凶の騎士であり、シュヴルツェ・カッツェのリーダー。奴には攻撃や魔法も通らずレイナとレクスの両親は呆気なく死亡した」「そしてレイナの父さんのつけていた録音機からヴァーンズィンらしき人物の言葉が、録音されていた」「この時のために今日は持っていたんだ。そしてこれが実際の録音されたものだ」といい。グラフィールは自分のポッケットから、録音機を取り出し再生し始めた。
「なんだこれこれが録音機て奴かまぁコイツら死んだし、これにでも自己紹介ていうやつでもするか。俺様の名はヴァーンズィン・ザータン。魔界で最強の男だ! まぁこのごみみたいな場所は俺らシュヴルツェ・カッツェの支配下になった! 取り返したければ、もう一度ここに来いまぁお前らは一生無理だろうけどな!」とここで録音は切られている。
レクスは泣いていた。
「俺は絶対あいつを倒す何があろうとも」
「そのためには俺と剣技の練習をして強くならないとな」
グラフィールはレクスを慰めた。
そして五人は墓を後にした。
何だか崖から何か聞こえているが、五人は誰も気づいていないようだ。
「聞こえますか陛下。今女神の末裔らしき少女を発見しました」
「では先日言ったあの計画を実行し、あの娘をあの地下牢まで来させあのお方を復活されるいいな?」
「はい分かりました陛下」とここで会話は終わった。
「これであの娘を差し出せば俺様は上級魔界族として名を成すことが出来る」
墓参りを終えたレアル達は家に戻り剣技の練習をしていた。
「レアルは今回で階級どのくらいになったのか?」
「お父様今回の試験でA2になりました!」
「もう下級騎士の階級まで来たのか。流石俺の息子といったところか。レクスは階級はどのくらいだ?」
「レアルの一個下のA3ですよ。A3の試験は受けたんですけど、一分間に与えたダメージ数が10ぐらい足らなくて受からなかったです」
「残念だったな。まぁでも俺は中等の頃はまだBランクだったから、お前たちには才能がある。これからも頑張れよ」
「はい!」
「じゃあ時間になったから家に帰るぞ。」
レアル達は家に帰って食事を取り、風呂に入り眠り着いてた。
しかしグラフィールは空の異変に気がついた。
「これはまさか!」
彼の予感は当たってしまった。
これが最初の地獄ということをーー。
ぼちぼち今日から投稿していきます。
受験生なので投稿頻度は低めです。