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書きかけ倉庫

自分で書いた小説の世界に転生した1

作者: 月見野

初投稿です!誤字脱字、おかしい文色々ありますがそれでもいいよという方…どうぞ!!!





私はどこにでもいる普通の女の子、

と言ってももう20歳だから女の子とは言わないか


まぁ普通の日本に住む人間だった。


バイトから帰ってきたら大好きなゲームをしてアニメ見てお母さんの手作り料理を食べて寝る、

それが私の毎日だった。



なんだけど……




「ルナねえさま?どうかした?」



目の前でこてんと頭を傾げる可愛らしい少女。白い髪に赤い瞳頭には小さな角が生えていた。



就寝から目が覚めたと思ったらこんな状況だった。


白で統一された清潔感のある、だが高級感もあるだだっ広い部屋でこの少女と向かい合うようにして椅子に座っていた。

テーブルの上には飲んでいたであろう、いい匂いがする紅茶と美味しそうなお菓子が沢山置かれていた。


少女は赤い瞳をキラキラさせて私をじっと見ている。



私には”この少女”とこの子が口にした”ルナ”と言う名前に覚えがある。


それは私が趣味で書いていた私の性癖という性癖をぶっ込んだ私の私だけの小説……その小説の主人公であるヒロインレティア・ディーゼンゼルは魔族の国のお姫様で白い艶々の髪に赤い瞳頭には魔族の象徴である角が生えた美少女。

そう今まさに目の前にいるこの可愛らしい少女が私の小説の想像通りの姿なのだ。

そしてこの子が口にした”ルナ”という名前……小説のヒロインの従姉妹の名前がルナという名前なのだが。


ま、まさか?


私はまだ夢の中なのかな?


は、はははは


寝る前小説書いていたからかな?


ぐいーっと頬っぺをつねる。




「い!いひゃい!!」


「ルナねえさま!きゅうにほっぺつねってどうしたの!?」


「あ、ううん!なんでも!なんでも、ないよ」


「そう?」



ど、どどどどどどうしよう!!


ほっぺ痛い!!


痛いって事は夢じゃない!


夢じゃないって事は、


私!


転生してる!??



ガタッと座っていた高級そうな椅子から立ち上がったそして豪華絢爛な部屋を見渡す。


あった……!


クローゼットの隣に全身鏡を見つけた。

さささと全身鏡の前に立つ。



「ルナねえさま……?」


「かっっっ…………!」



私は鏡の前に経って固まった。


ふわふわの黒髪に赤い瞳白い肌にさくら色の頬っぺと唇、その頭にはレティア(多分)と同じく魔族の象徴の角。

その姿は私の小説の中に出てくるレティアの従姉妹、ルナ・ディーゼンゼルだった。


ま!まさか本当に転生……?



「あ、ああ、わ、私ちょっと昼寝するね!!時間になったら叩き起こして!おやすみ!」


「ルナねえさま……!?」



そう言って私は部屋にあった1人で寝るには広い白い天蓋付きのベッドに横になった。


夢だったらそろそろ起きるはず。

う、今のところ夢の可能性は低いけど

寝てみて起きてまだこの姿だったら転生したって信じよう。


うん。ではおやすみ





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「ルナねえさま!おはよう!……あぁこのじかんだからもうこんばんわかな?」


「こんばんわ!レティア!」


「はい!よくねれた?」


「うん!」



うふふふ!

結構寝たけど覚めないし

昼寝から起きたらまだこの世界だった!


うん!私これ完全に転生してるね!


いや、もう最初から勘づいてはいたけどさ


だってこの感覚とか夢では絶対ありえない


はあああああああ


自作の小説のヒロインの従姉妹に転生いいいぃ??!


正直言って不満ないです。はい。


何故だって?前世の私、いや今の私もだけどハピエン厨でね書いてた小説はヒロインに関わる人は誰も死なないラブ&コメディー(たまにバトル)の小説なのです!!

だから別にこの転生に何も言うことない。

悪役令嬢とかいないし私の立ち位置レティアの従姉妹のルナだし……。

というか異世界ファンタジーな世界に転生できてむしろラッキーに思えてきた……!!

いやぁ!こんな時脳内お花畑な私で良かったと思うよ!

ほんと!

って事で!!



「はぁーーー!レティア可愛い!可愛いよ〜よしよし!」


「ルナねえさまくすぐったいです、ふふふ」



自分で書いた小説のヒロインって事は私の子同然、しかもこの超絶美少女な可愛さ……!!!

もう!可愛くてたまらない!!!


おー!よしよし!!


えと、レティアとルナはお母さん同士が双子の姉妹なんだけどレティアのお母さんであるララメル・ディーゼンゼルはこの魔族の国サーフェンの魔王なのだ。

私の書いた小説の設定ではこの世界は女が生まれる確率が低くて殆どの国のでは女性優位。さらに主人公愛されが好きな私が書いた設定は一妻多夫制あり、近親恋愛あり、同性婚あり等など他にもあったと思うがそれはおいおい思い出していこう。


ふむ。見た目からしてレティアは今7歳くらいかな?

鏡で確認した私の姿は10歳くらいだったから……レティアが前世の記憶を思い出すのは3年後か……。


レティアの設定は魔族の国のお姫様以外にもある、

それは普通の地球から転生した転生者……だと言うこと。

でも私の生きてきた地球とは似てて違う世界だから、何か変な感じ

私とレティアは同じ転生者で同じ日本人だったけどそれは似ているけど違う日本。

まぁ、転生後のレティアも少し私に寄せて書いちゃったから気は合うでしょう。多分


それにしてもこの部屋誰の部屋だ?

レティアは魔王城にルナは魔王城近くのでかいお屋敷に住んでたから2人の同室の部屋……ではないはずなんだけど、もう外を見ると夕方ぐらいだしどっちかの家の者が迎えにくるはずよね?それとも今日はお泊まり?

どうなんだろう

分からない


コンコンと部屋のドアがノックされた。



「ルナ様失礼します」


「は、はい!どうぞ!」



ぎこちない私の返事に部屋に入ってきたのは色味こそ地味だが顔の整った魔族のイケメンだった。燕尾服を着ているから執事かな。それから私の名前を先に出してきたところからしてこの人は私ん家の執事?そうなるとこの部屋は私の部屋ってことになるな。

ヤバいいくら自分で作った小説とはいえヒロインの従姉妹の執事の名前分からない……!!



「あ、え、えーとどうかしたの?」


「はい。レティア様のお迎えが来ているのでお伝えを」


「もうそんなじかんなんだね!おしえてくれてありがとう」


「いえ。ノーシュが玄関でお待ちです」


「え!?ノーシュ!!?ノーシュって言った?」


「は、はい。どうかなされましたか?ルナ様」



突然乗り出して言ってしまったからか執事が少し同様してしまった。

これは申し訳ない。

だが、ここでレティア以外の主要人物が出てきた。

ノーシュ・エバイアラット、レティアお仕えの執事であり金髪碧眼の狐の獣人。チャラチャラとした見た目とは反対になんでもこなせる完璧獣人執事で魔族の国で王族以外の強者達を集めた十人衆に入っている、と!いう設定の!ノーシュ!これは本物を一目見てみたい……!!



「では、レティア様玄関までお送りいたします」


「ありがと!」


「待って!!私もいくわ!ノーシュを一目見たい……!」


「る!ルナ様……!??何故そんなにノーシュを……!?な、何か私、レント・マイアに不満でも」


「え?」



レント・マイアと名乗った執事(聞かずに名前知れてラッキー)は何処か勘違いしてると思うが今は後回し……!!

今はノーシュ……私の生んだキャラを見てみようじゃない!



「さぁ!玄関に出発よ!」


「しゅっぱーつ!!」


「ルナ様……」



私達を玄関までお送るレントの背中には何かしょぼんとしたようなものが見えたので後で褒めてやろう。


ってか魔王の姉、私のお母さんのお屋敷とはいえすっごく広いな……これお屋敷というよりもう小さいお城よね!?


なんて感動しながら歩いていると玄関に辿り着いた。

玄関ではこちらに気づいたノーシュが手を振りながら待っていた。


ぬあああああああああ!!


まさに私の想像してた通りの見た目……!!


凄いやっぱりこの世界は私の書いた小説の世界なんだ



「わー!レティア様待ってたよ〜」


「ノーシュ!だっこ!」


「うへへへへ、うちのお姫さんは可愛いなぁ。」



ぐはっ!!!私の(書いた)レティアとノーシュがいちゃいちゃしてる……!!眼福眼福。


やべぇこれはかなりきゅんとくる。

なんだろう推しカプがらぶらぶしてる感じ??



「ノーシュ、レティアを頼むわよ」


「んあ、ルナ様急にどうしたんですか。そんなの当たり前っすよ。では!今日はありがとうございましたー!」


「ルナねえさまばいばいー!」


「はぅん……!レティア!いつでも来てね!!」


「うん!!」



ノーシュに抱っこされたレティアが小さな手をふりふりしてくれた。

もう、可愛い。とてつもなく可愛い。


と、2人が去った後


レントと私の私室に向かっている時



「あれ!!ルナって3つ子よね!!?」



忘れていた大事な事を思い出した。

ルナは3つ子の真ん中っ子だった。

因みに父親も2人いる



「ルナ様……急にどうなされたのですか!今日は変ですよ!やっぱり、ノーシュの方が……」


「違うわ!私のレントは最高の執事よ」


「る、ルナ様…………っっ!!」



ガクンと膝から崩れ落ちたレントを撫でながら私の兄弟の事を聞き出す。



「えと、んんー。あ!!ラディとノーヴァは何してる?」



思い出した、3つ子の名前!

3つ子の兄がラディで3つ子の弟がノーヴァ。



「ラディ様は温室で読書をノーヴァ様は自室におります」



レントは直ぐに執事の顔に戻った。

そうか……どうしよう2人に会ってみようかな。


よし!



「レント、ラディとノーヴァに会いに行くわ。だから抱っこ」



ん、と両手を差し出せばレントの真面目な顔が少しだけ崩れた……ほんの少しだけ口の端があがるぐらい。

でもさっき私の勘違いだと恥ずかしいけどレティアがノーシュに抱っこされているとこを見て羨ましそうにしてたから抱っこしたいのかと思ってたけど……。

どうなのかな……。

私の設定だと主人に仕える従者たちは全員ご主人様のこと大好きっていう設定なんだけど……



「ごほん、では失礼します」



レントが私を軽々と抱っこした。

さっきから言葉は度々乱れていたが表情は一切崩さなかったレントが少し笑った。



「レント……貴方イケメンね……」


「な!何を」


「本当の事を言っただけよ、さぁ!レント!2人のもとへ!」



いざ!出発!!!

読んで下さりありがとうございます!!!

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