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怪文集  作者: 壁
1/6

次々と散っていく春のサクラたち

お題『桜』

彼女にメッセージアプリLineeEを使い、催促のメールを送る、僕はこれでもかなり重い方だと自覚している。


すると彼女から


「残念僕はサクラ(ネカマ)でした〜ww」


と送られてきた。どうやら彼女はサクラだったようだ。やるせない気持ちになった僕は1人で祭りに参加することにした。


僕はかなり子供っぽい気質があるのだと思う。今日も子供たちがいっぱいのくじ引き屋さんに並ぶ。こんなものあたりなんて入っていないだろうと思いながらだ。すると目の前の大学生ぐらいの男たちがやったぜと騒いでいる。なにかと思いみてみると1等だった。


僕はもう子供じゃない、彼らがサクラなことぐらいわかる。すると今度は僕の一つ前の金髪と黒髪の男が


「とりあえず10回引きます」


とか言い出し、それを何度か繰り返した。僕は早く自分の番が来ないかいらいらするが子供じゃないので態度には出さない。何回か引いたあとに男は


「これほんとにあたり入ってるんですか?」


と聞き出し、そのままくじを全部引き出した。

からになった木の箱を見た僕は絶望したが今度は店員が


「足りなくなったら、足すだけやから」


などといい、くじを足していく、あたりがでなく、痺れを切らした男は警察を呼ぶなどと騒ぎ出し、本当に呼びやがった。しばらくし、サクラたちも去っていき、僕の番が回ってきたが、冷めてしまったのでやめることにした。


その時吹いた一陣の風がサクラの木を揺らし

桜の花びらが舞って行く…



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