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二度目の過ち。


 やってしまった。


 後悔先に立たずとはよく言った物で、びくびくと痙攣している可憐な男の娘が俺によって汚されていた。


「と、とにかく洗ってやらねーと」


 川を使い体を綺麗にして、着せれる物がなかったので俺の服を着せてあげるとぶかぶかだった。

 その姿さえも可愛かった。


 こんな可愛かったらそりゃ犯されるでしょ。それに立派な男根がついていたし、逆レイプは男の夢じゃないか? と言ったように言い訳じみたことを胸中に浮かべながら、その奥底ではやってはいけない境界線を見誤った自責の念がドロドロと溢れ出していた。


 今は落ち着いたのかスヤスヤと俺の腕の中で寝ている。


 その顔は至って穏やかで、清廉な寝顔のせいで殊更天使に見えた。


 可愛ええ。


 ちなみに暴漢ぽかった奴等はそこらへんのつたできっちりと縛ってやった。


 ま、ここら辺は魔物少ないし死なんでしょ。


 とにかく、ここからどうするかが重要だ。


 この子がまずどう言った立ち位置なのか、今後どうしていくのか、不安要素は多い。

 いや、先ず初めにしないといけないのは何よりもレ○プに対しての謝罪だろう。


 ん? この場合は逆レイプになるのか? 感覚が男だからか混乱する。てかどうでもいいことだな。


「んぅ、...」


「お、目、覚めた?」


 うっすらと目を開けるかと思ったらいきなり少女のように可憐な少年は慌てふためきだす。


「あ、あの、こ、これは?」


 今の状態に混乱を喫しているらしい。


「大丈夫だよ、あの男どもはみんな縛っておいたから」


 なるべく柔和に微笑み先の淫行による恐怖を紛らそうと試みる。


「じ、自分であるけます…!」


 少しだけジタバタと暴れるが力の違いが分かったのかすぐに暴れるのをやめた。


 流石に裸足で、しかも足裏を怪我しているし歩かせるのは忍びない。


 そして、少しの沈黙が訪れた。


「…君の、名前を聞いてもいいかな?」


「わ、私に名前は、ありません」


 うーん、どゆこと? これはあれなのだろうか。何か深い事情があってのことで、聞きにくいことなのではないかと慮った俺は咄嗟に違う話に切り替えた。


「でも、さっきは気持ちよかったよな」


 あ、口が滑った。何が慮っただ。レイプして、かつその素直な感想を被害者に言うってどんな畜生なんだよ。

 自身の失言に、吐血しそうな思いになると目の前の少女みたいな少年は俺の思う反応とは違う反応をしていた。

 俺の手の中で、顔を赤らめながら太もも部分の足をもじもじとさせて決まり悪そうに、少し恥ずかしそうにしている。


 ドン引かれると思っていたからこの反応は想像に難かった。


 そして、何を恥ずかしそうにしているのかともじもじさせている部分を見ると、それは見事に隆起していた。白い布がテントを張り、まるでそれは山のようになっていた。


 俺がそのあと、少女のような少年の顔を見ると彼は恥ずかしそうに俺から目を逸らす。


「か、汗顔の至りです」


 か細い声だった。自然と俺の鼻息は荒くなる。


「…スッキリ、したい?」


 

 そう問うと、恥じるようにコクリと小さく頷いた。


 その日、俺は本能というものに二度抗えなかった。





 自主規制(2)

 以下略





 そうして俺はやってしまった。本能を貪るように犯しまくっては、放心状態の可愛い少年がビクビクと体を痙攣させている。


 うん、もう、この子が可愛いのがいけない。

 

 俺は責任転嫁とも呼べる所業を、心の中で一人語り成すのだった。堪え性がない自身を棚に上げて。

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