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生気のこもっていないような目のした可憐な奴隷がいます、どうしますか?  –––––––A,犯○ます。


 とにかくムラムラしている。


 非常に欲求不満だ。


 そんなムラムラは依頼の途中イライラとして現れてしまう。


 そのイライラは仕事に影響を及ぼしていた。 

 

 とにかく雑になってしまう。今も以上発生しているゴブリンに対処しているのだが、いつもなら返り血を浴びることなく殺傷する所を今日は結構返り血を浴びてしまっている。

 

 力任せに蹴っているからだろう。


 果てには残忍なゴブリンの死屍累々の景色。


 血でギトギトになっていて気持ち悪く、イライラする。


 そして、このイライラはまたムラムラに換算されて、欲求不満のスパイラルだ。

 

「うぇ、くっせぇ」


 ゴブリンの血で濡れた体は案の定異臭を放っていた。


 鼻が曲がる。


 どこかの川で血を洗い流そう。


 そして、今日は奴隷を買いに行く。硬い決心を持って、俺は近くの川を探した。







    ★




 



 生きるとともに諦めはいつだってそこに居た。


 この世界という物は、絶望そのものだった。


 いつだって私の世界は暗澹たるさまだった。

 

 こんなのに生きる価値なんてあるのだろうか。疑念を抱きながらも、私は生きるために走っていた。

 鬱蒼とした森の中、裸足で走ることはなかなかつらいがそうはいっていられない。


「おい!! どこいきやがった!!」


「まだそう遠くはねぇはずだ! くまなく探すんだ!!」


「おい! 音があそこから聞こえたぞ!!!」


 粗暴な声が森の中を駆け巡る。


 私はそれから離れようと必死に走る。

 がむしゃらに走っていると、いつのまにか開けた場所に出て、そこには大きな川が流れていた。


 私は幼少の頃から眼が良かった。


 その大きくも緩やかな流れの川の中央に裸の女の人が水浴びをしているのが見えた。

 

 その美しさに私は息をのむ。


 浅黒い肌はまるで宝石のようにきめが細かく、その銀の髪は川の水に濡れて太陽の光を吸収しているかのように輝いていた。

 そして、美しくも吸い込まれそうな黒い瞳。


 表情こそは優れていないもののその美しさに私は涙が流れた。


「おい!! 居たぞ!! 金づるのガキが! 手こずらせやがって!」


 私はこの怒声にすぐに現実に戻され、吃驚してしまう。

 粗野な男どもが森の中からわらわらと出てきて、私の手を乱暴につかんで殴ってきた。


「あぐっ...!」


 私がその勢いで地面に伏してしまうと、男の一人が私の髪を掴んできてはそのまま引きずる。


「糞が! 奴隷の分際で面倒かけさせやがって」


 私はその痛みに抵抗するも力の違いでどうすることも出来ずにただ引きずられてしまう。


 その際に川のほうを見たけれど、そこに先ほどの女性は居なかった。


 あれは私が生み出したただの虚像だったのだろうか。私はあの女性を見れなかったことに心が暗くなるのを感じた。


 するとそれは一瞬の出来事だった。遠雷のような音が耳に響いたかと思ったその刹那、捕まれていた髪の毛から手が離れたのか痛みも、引っ張られている感覚もなくなった。


 私が振り返るとそこに居たのは気絶している男達と先ほど川の中心で身を清めていた女性が煌々と立っていた。


 その姿は美しくも、かっこよかった。




    ★



 川で臭い血を流していた。


 ムラムラとイライラが切磋琢磨してやがっており洗う動作も粗暴になる。


 と、後ろの草むらから剣呑そうな声が響いてはそちらを確認してみると女の子が暴力を振るわれているじゃないか。


 これはゆゆしき事態だ。


 俺はすぐに行動に移す。あの頃の運動不足の体型だったら助けられなかっただろうが今は違う。


 黒い雷を纏っては、距離を一瞬で縮め認知されるまでもなく男どもの顎に指はじきをして脳を揺らし気絶させる。


 そして振り返ってみると、そこには天使が居た。


 体は華奢で、纏っている薄汚れた白いから出ている肌は白く、肩まで伸びた美しい金髪に碧い目は反則だった。


 好みの度直球だった。


 幸薄そうな表情に、生気のこもって居なさそうな目からは少し涙が流れていた。


 いけない。本当にこれはいけない。性的な嗜虐心をこれでもかと擽る。


 もう理性という堡塁ほうるいは瓦解したに等しいほど、性欲という本能が俺を突き動かしていた。


 じりじりとにじみより、鼻息が荒くなりながらも俺はいつの間にか目の前の天使の身にまとっている衣類を引き裂いていた。


「キャっ...!」


 引き裂いてしまうと目の前の天使は恥じらいを持って両手で胸を隠す。


 と、下半身にないはずの物がついていた。


 包茎だが、でかいナ○がついているじゃないか。


 晴天の霹靂だった。


 可愛い子にちんこがついてるなんて、なんて一石二鳥なんだ。


 理性が崩落してしまった俺の脳内はそんな風にバグっていた。

 

 そして、またじりじりと近づくと天使は後ずさる。だがもう、俺の本能は制御できなかった。







 

  自主規制(1)

  中身は需要あればノクターンであげる、かも?





 

 



 めちゃくちゃすっきりしてしまった。

 いまそこでビクビクとアへっているかわいい男の娘が横たわっている。


 俺は完全に性犯罪者になってしまった。

 変な汗がどばどばと出ていた。


 


 


 


 

 

 

 

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