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プロローグ バグキャラ作成

どうも、秋先秋水(あきさきしゅうすい)デス。

ブクマ・ポイントくれると小躍りして毎日更新するかもしれません。(いきなりの乞食)

長々と続けるのもアレなので、さっそく本編をどうぞ。





「よし! これで普通じゃありえないステータスのキャラになるはずだ!」


 俺、相模源十郎。

 性別男、年齢29歳。


 イケてない男性No.1をとれるであろう外見を誇る、ゲームの中では超絶無敵の人間である。


 ……こうして自己紹介をするとスゴくむなしくなるな。

 いや、まずその話は置いておこう。


 今、俺はあるゲームのキャラデータを改造していた。

 そのゲームは有名タイトルのド〇クエなどではなく、オフラインのアクションRPGだ。


 今のゲームって結構セキュリティがしっかりしているんだけど、プロのハッカーたちはそんなもの無いかのごとくにセキュリティを突破して、データを改造できるツールを作る。


 そのツールを使えば、ズルしてゲームを楽に進められるというわけだ。


 それを使って俺がやることは唯一つ。


『ゲームで普通にプレイしてたら実現できないようなステータスを持つ、とびっきりトリッキーなキャラを作成してゲームを楽しむ!』


 それだけだ。


 というわけで、ハッカーたちの作ったデータ改造ツールを使って、俺は作り上げたのだ。

 どんなキャラを作ったかというと――剣術を本来の仕様から逸脱するほど上げ、魔法が使えないほど魔法に関する値を『ゼロ』にしたのだ。


 前提として、アクションRPG――『クレセント・ワールド』――の世界では、魔法が強い。

 『ソーサラー』や『魔法剣士』なんかのジョブをもったキャラが強いゲームな訳だ。


 ジョブっていうのは、それぞれのキャラが持つことができる職業のこと。

 『ジョブ』にはレベルがあり、魔物を倒したりすることによって上がっていく。

 このレベルが上がることによって、その職業に沿った魔法やスキルを覚えていくわけだ。


 また、武器によって『熟練度』が存在し、俺の作ったキャラは、こっちの『剣術』の熟練度を上げたわけだ。こうすることによって、ジョブのレベルが低くてもバグったような強さになる。


 そもそも、クレセントワールドでは、魔法を使わない・使えない職業はない。

 どんな前衛剣士でも、必ず魔法剣士という職業になり、魔法を覚えるのだ。


 さて、そういうわけで、俺は全く魔法の使えないキャラで、魔法があることが前提のクレセント・ワールドを攻略しようというわけだ。


 重ねて言うが、これは魔法前提のゲーム。当然、ダンジョンのギミックなんかは魔法じゃなきゃ動かなかったりするが……そこは魔道具か何かを使えばきっと作動させることができるはずだ。

 ソーサラーなんかを仲間にすればそこは解決するだろうけど。


 まぁ、そういうわけで……これから『魔法が使えない(しかも魔力0)剣術に特化した』キャラでゲームを攻略しようと思う!



 そう思って、作成したデータでゲームをプレイしようとしたその瞬間だった。


 突如として表れた謎の光に呑まれ――俺は意識を失った。

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