突然の…
ん?でも、何か大切なことを忘れているような・・・
「どうして私はここにいるの・・・・・?」
少しまじめに考えよう。
こういう展開はよく異世界転生・転移系のジャンルにみられる現象とよく似ているけれど、転生系だとすると、よく交通事故とかに巻き込まれて1回、元の世界と別れを告げてから魂だけ異世界に転生するみたいな感じだけれど・・・・。
私の場合、ベッドでただ寝ただけなので元の世界にお別れを告げたわけではないから異世界転生説は薄い・・・と。
転移系だと、よく教会や王族の城で魔導士とかの立場の人が魔王・魔族などを倒すための勇者を召喚する儀式に主人公やそのお友達が巻き込まれて転移しちゃうって物語だけど、この世界は私以外生きている人いないみたいだから、召喚する人もいないだろうし・・・。
いや、もしかして・・・私を召喚した後に世界滅亡?みたいなことが起きて私だけが生き残ったと・・・・・。それはそれで私、最強じゃない?・・・調子に乗るのはここまでとして。恐らく、異世界転移説も薄いだろうな。
いよいよ私がここにいる理由がわからなくなってきた。[転生]、[転移]の可能性は今の段階では低いけど、たぶんこの二つのどちらか。
これ以上考えても答えは出てこないだろうから、もう少しこの世界を探検しよう。
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とは言ったものの、かなりの時間移動したけれど・・・。本当に驚くほど何もない。
「もともと繁栄してた世界っぽいし、村の跡や街の跡、遺跡ぐらいあってもいい気がするんだけど・・・。」
動物(?)の骨はあったのに他に何もない。
下を向いてため息をつく。そのまま、大きく息を吸って空に叫んでやった。
「もう!私一人(?)この世界でどうしろっていうのよ!!!!」
「すまなかった。【わが娘】よ。」