コミュ症で陰険な僕
まず始めにわたしはコミュ症だ。人と話すことが苦手で自分のことばかりペラペラとしゃべりまくってしまう。また他の人の話には全く興味を示さず、早々に切り上げようとする癖がある。そんな人クラスに一人はいたよなーって感じがするだろう。普通の人からしたらすぐにでも関係を絶ってしまいたくなるような人間だ。
現在社会人になったわたしは流石にこの欠点を克服し、そこそこの話ができるようにはなった(ただし社会人的にはまだまだレベルは最下層)。だがこの欠点を克服出来たと実感したのは私が大学生の時。私は貴重な中学生活と高校生活を棒に振ってしまっていたのだ。
何故そこまで克服に時間がかかったのだろうか。それには異性が深く関わってくる。
私の結論だが、あくまで男の場合だが、異性と関わらないとコミュ力というものは上がらないということだ。中学生の私は当時大のアニオタで二次元の女の子に対する憧れと強い執着から、女性に対する興味が大変大きかった。普通ならオシャレを始めたり、何かしらのことを頑張ったりして女性の気を引こうと男たちは努力していくのだろう。しかし当時の私にはそんな発想なんて微塵もなかった。
髪は常に坊主頭で、いよいよ伸びてきたヒゲは剃り方を教わってなかったので(当時、父はいなかった)そのままにしてメガネをかけて、何も考えず学校に通っていた。今改めて思うと女の子から声をかけられないのも無理はない。だが、おかしなことに私には謎の自信があったのだ。自分は割とイケメンなほうなのだという根拠の全くない自信が……。