異世界ルール まとめ1
《これまでに学んだ異世界のルールを、各国の王様が解説してくれました》
◯ おカネという仕組みはありません
〈セシル〉
国が衣食住を保障しておるからのぅ。カネは不要なのじゃよ。
詳しい説明はまた今度。話が長くなるからのぅ。
◯ 国から衣食住が保障されています
〈トール〉
仕事をしていれば、衣食住に困ることはありません。ただし、仕事をしない人は、自給自足の生活をしてもらいます。エレメンテでは、国民が仕事をする報酬として、国が衣食住を保障しているので、仕事をしない人には衣食住を与えられないのです。
まぁ、そんな人はほとんどいませんけど。エレメンテの仕事はアースの仕事と大きく異なっていますから。自分の好きなことをして、報告は一年に一回。極端な例ですと、《アップルパイ マイレシピ改》を提出して報告終了した強者もいました。黒耳のその方は、『ガルシア様の世話で忙しかったんや!』と訳のわからない言い訳をしていましたよ。ふふっ。
このような成果報告でも良いのです。
アースでは、朝から晩まで休みなく働いている人もいるのですよね?好きでしているのであれば良いですが、そうではないのに働いてるとしたら!エレメンテでは考えられないことです。
そんなエレメンテでも、どうしても自分は働きたくない!という人は、国に所属しなければいいのです。そして、大自然の中で自由気ままに自給自足の生活を楽しんでくださいね。ふふっ。
◯ 仕事は創造的なものを選んでください
〈トール〉
仕事は何かを作成する、育成する、発見する、など常に新しいものを生み出す内容でなければなりません。ただし、《討伐者》など、例外もあります。
◯ 各国の国民は、左手に紋章が刻まれます
〈ガルシア〉
各国には、それぞれの紋章がある。左手を見ただけで、どこの国の国民か分かる仕組みだ!ちなみに、俺の国は闘いの国だからな。剣と盾がモチーフになってるぞ!
◯ 紋章システムを利用するためには、それぞれの精霊が必要です
〈セシル〉
紋章に願うと、望みの物を出してくれる。その仲介をするのが、精霊じゃ。我の開発した紋章システムには、少し問題があったのだが、精霊のおかげで解決できたのじゃ。
◯ 敬称はありません
唯一あるのは、王に対する敬称のみです
〈セシル〉
エレメンテでは、見た目と年齢が比例しない者たちが多いのでな。特に、精霊種と呼ばれる者達は、長命でな。一定の年齢から見た目も変わらないからのぅ。見た目で判断できないのじゃよ。だから、敬称などというものは無くなったのじゃ。
唯一あるのは、王への敬称のみ。誰が王か分からないと色々困るからのぅ。誰から見ても王だと分かるように、周りの者が様を付けて呼ぶのじゃ!