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ゲームセンターで遊ぼう!①

 西園寺さんの作ったお弁当は美味しかったけど量が多かった。

 残すのもあれだと思い全部食べ切る。おかげで腹が苦しい。あまり動きたくねえ……。


 それで授業が始まる。

 授業中非モテ集団が妙に暗い雰囲気をだしていた。


 そして、学校が終わり俺は西園寺さんと帰ることにした。


 「ねえ、久太くん」

 「ん? なに」

 「久太くんっていつもゲームセンターいってたよね?」

 「あ、ああ。いってたけどそれがなにか?」

 「今日一緒に行こうよ! 私前からゲーセンに興味あったんだ!」


 と、妙にやる気の西園寺さんに頼まれたら断れないじゃないっすか。

 俺は何も言わず了承し、ゲーセンまで行く。音ゲーとかの音が響き渡る建物内。西園寺さんは目をきらめかせて辺りを見渡していた。ゲームセンター初めてなんですね。


 「わあ! 話に聞いてた通りゲームがたくさんある! ねえ、久太くん。やろうよ!}

 「あ、うん。いいけどお金あるの? 俺は結構使うからいつも余分にもってきてるけど」

 「大丈夫大丈夫! カード使うから!」


 カードってキャッシュカードか?


 「あ、一応言っておくけどキャッシュカードは使えないからね」

 「ほんとに!?」


 あ、知らなかったのね。


 「どうしよう……。支払いはカードでしてるからお金なんてないよ……」


 と絶望に染まったような顔していた。

 俺はため息を少しはく。


 「俺が貸すから。一緒に遊ぼう」

 「……いいの?」

 「いいよ。俺もバイトしてるから金それなりにあるし」


 ゲーセンで遊ぶためだけにバイトしてます。


 「やった! じゃあ今度私何か買ってあげる!」

 「いや、いいよ。俺の行為だし」

 

 見返りを求めているわけじゃない。しいて言うならイケメンにしてくれたお礼だと思ってくれればいいのだ。西園寺さんがいなかったら俺イケメンになってなかったよ。ありがとう。イケメンの道に連れ出してくれて。感謝する。西園寺さん。


 「いやいや。貸されたからには返さないとね」

 「じゃあ、あげる」

 「それはいい。貸してもらうでいい」


 なかなか強情だな……。

 そして最終的には俺が折れた。だって聞かないんだもん。




 あの美少女西園寺 空のテンションがとどまることを知らない。

 

 「あれは太鼓の恩人! やりたい!」


 と太鼓をまずやることに。

 二百円を入れて二人で遊ぶようにする。


 「どきどきわくわく」

 「胸の高鳴りを口に出さなくてもいいからね」


 で、なんで素手で叩こうとしてるんでしょうかね。


 「西園寺さん。そこのバチもって」

 「へ? あ、こ、これで叩くの?」

 「その太鼓素手で叩くものじゃないからね……」


 ドン〇ーコングじゃあるまいし。

 というか、こういうのって普通知らない? 本当にゲーセンというものに来たことがないのか。でもバチが置いてあるから普通気づくよな……。

 まあいいや。


 「曲は何にする?」

 「え? じゃ、じゃあモーツァルトの魔笛……」

 「渋い! なんでオペラ選んだし!」

 「だ、だめ?」

 「いや、いいけどさ……」


 アニメの曲とかゲームの曲とか来ると思ってたけどまさかモーツァルトの魔笛でくるとは思わなんだ。

 でもあるのかな?

 太古のふちをたたいて探してみる。クラシックのところにありそうだな……。


 「……ごめん。ない」

 「え? じゃあ運命で……」

 「なんでクラシック系とかしか選ばないんでしょうこの子……」


 まあ、運命はあるからいいけどさ。

 

 「難しさは何にする?」

 「あまり難しくないほうがいいかな……」

 「じゃ、イージーかな」


 イージーを選択させる。

 俺は慣れてるから普通にEXという難しさを選択した。そして曲が始まる。


 「わわ、どうするのこれ!」

 「赤い音符が来たら真ん中をたたく」

 「こ、こうですか?」

 「うん。うまい。あ、ミスった」


 教えていたらミスった。


 「青いやつはふちをたたいて!」

 「こうですか?」

 「タイミングが早い! その白い丸の中で叩いてね」

 「う、うん!」


 教えたら何気に少しずつできていった。

 持ち前の才能なのか、すぐにマスターして、次の曲でEXをやらせてみたらフルコンボをだしていて驚いたね。こいつ吸収速度早すぎるだろ……。


 俺なんかEXでフルコンボできるまで一か月ちょいかかったのに。それを短時間で……。なんか情けねえ。

 次だ! 次のゲームで見返してやる!


 っと。その前に。


 「西園寺さん。ちょっとお願いがあるんだけどいい?」

 「うん。いいけどなに?」

 「今日、これ終わったらうちでご飯食べてってくれない? 妹が付き合っている証拠を見せろってうるさいからさ」

 「ああ、うん。いいよ。私も行きたかったんだよね!」

 「よし。じゃ、気を取り直して次のゲーム行こうか」

 「うん!」


 元気でとてもよろしいです。ただ心配なのはテンション上がりすぎじゃありません?







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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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