護衛がつきました
「…………」
「…………」
俺は朝登校している。
隣には空がいて。そして後ろには……。昨日の女の子たちがいた。
名前は安城 美嘉というらしい。
その安城と取り巻きがこちらをじーっとみてくる。護衛というのは本当らしく、俺らの後ろをついてくる。
「あ、あのさ、護衛はいらないよ?」
「いえ!姉貴の友達の安全を守るのが姉貴の妹分の使命ですから!」
といって、頑なにやめようとはしない。
ここはいらないときつく断っておくべきなのか?でも、それでもついてきそうなんだよな。
うーん。どうしよ……。どう断ったらやめてくれるのだろうか。このままだと学校の中までついて来そうだ。
「な、なあ。どうしたらいい?」
「わ、私もわからないよ……」
後ろでニコニコとついてくる彼女たち。
本当にどうにかしてほしい。この子たち。百瀬さんに忠誠を抱きすぎやろ。
校門前までついて来た。
そのあとはさすがに別れたが、護衛があまりにも悪目立ちしすぎていた。
校門前ではすっかり視線を浴び、昼休みになると、噂が広まっていっていた。
「久太氏はモテモテでござるなあ。非モテ集団の出世頭なだけあるでござる」
「あの子たちが本当に護衛してるんすね……」
「久太。お前そろそろ自重しろ」
隆たちもそれぞれの反応を見せる。
「小鳥遊。すまないな。あいつら迷惑かけてるだろ?」
「ま、まあ。でも害はないから今はまだいいけど…」
害が及ぶようなら本当に困る。今はまだ笑顔でついてきてる友達みたいな風に見えてるかもしれないけど、だんだんエスカレートしていったらと思うと……。
ちょっと困る。
こらは早めに摘んでおいたほうがいいのか?でも本人たちは百瀬さんにいいとこ見せたい気持ちでやってるんだよな。
護衛の件どうしよう……。このまま冬休みに突入しちまうよ。三学期には護衛の件なくなってるといいんだけどな。
「迷惑になったらいつでも言ってくれ。あたしがやめさせてやるから」
と言い残しチャイムがなる。
…………ほんっとどうしましょうか。
最近短い+話の内容が薄くてすいません……。少し投稿ペースが遅れるかもしれません。




