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衝撃の事実が発見されました。

 家に着くとメイドたちが出迎えていた。

 俺もメイドの案内で突き進んでいく。案内されたのはでかい食堂だった。たぶん京都のほうの実家の人もたまに来るからこんなにデカいんだと思う。まあ、俺の予想だが。

 予想はよそう。なんちって。


 「よく来たね。久太くん」

 「あ、お久しぶりです。君清さん」


 西園寺家当主が食堂にはいた。

 空は当たり前のように席に座る。俺も空の目の前に座ると、料理が運ばれてきた。


 おお、ものすごい豪華だ。

 まさに良家。まるで乙女ゲームのような。あれだ。よく乙女ゲームの設定であるようないいとこのお坊ちゃんみたいな感じ。

 ああいうのが現代にもあるとは思っていなかった。


 まあ、作法には厳しいんだろうな。

 きちんと作法は弁えねば……。

 

 俺は運ばれてきた料理を口につける。

 あふれ出る肉汁が俺の口の中を幸せにしてくれる。幸せってここに会ったんだ。ナニコレ。超うまい。無限に食べられそうな感覚。

 このステーキ肉は美味しい。


 「久太くん」

 「はい?」


 俺はもう一切れ口へ運ぼうとしたら声をかけられた。


 「君の父さんは今どうしているのだ?」

 「ああ、父さんですか」


 そういや気にならないわけないもんな。


 「俺の父さんは今でも家に居座ってますね。妹は俺の友達の家に避難させましたが、その妹を血眼になって探していて……。あらゆる手を使っているのでうざいの一言に尽きますね」

 「そうか……。千代も面倒なやつと結婚したものだ」

 「そういえば俺も気になっていたんですが君清さんと俺の母さんってどんな関係なんですか? よく俺の母さんの名前出してますが」

 「ああ、君の母さんと私は兄妹なんだよ」

 

 と。もちろん俺らも驚かないわけがない。

 俺の母さんと君清さんが兄妹ということはだ。


 「お、俺と空って従兄妹……?」

 「ああ。そうなるな」


 で、でも母さん最初に空に会ったとき民天堂の社長に会ったことあるっていっていたが、会ったことあるどころじゃないじゃんか!

 俺と空が従兄妹なんですか!?


 「そ、そう、なんだ」

 「まあ、従兄妹同士でも結婚は出来るから別に付き合うなっていうわけじゃないぞ」


 え、そうなの?

 空も驚きを隠せないようで、口を押えて固まっていた。


 「え、えと、じゃあ、私と久太くんは従兄妹で、血も少しは繋がってるってこと?」

 「結構わずかだがな」


 そ、そうなんだ。

 というか今になって衝撃の事実なんだが。母さんは何も言わないし。俺も何も疑問に思わなかったが考えてみるとあの父からイケメンが生まれるのっておかしいよな。母さんは確かに歳のわりに美人だが父さんはイケメンが不細工でいったら不細工の類だ。

 俺の子の顔って母さんからの遺伝だったのか。よかったあ。

 まあ、少し筋肉質なのは父さんゆずりだが。


 「……」

 「……」


 そこからは俺ら終始無言だった。






 俺は帰ることにした。

 帰りにコンビニによる。そして、プリンとかいろいろかごに入れていると。


 「あ、兄さん」

 「久太氏。ここでなにしてるのでござるか?」


 瑞穂と隆がコンビニに来ていた。

 結構仲良くなったんだな。お前ら。


 「見ての通り買い物だよ。というか、コンビニですることって一つだろ」

 「そうでござるな。拙者は魔法のカードを買いに来たのでござるが」

 「魔法……?」

 「これでござる!」


 と、出してくるのはお菓子売り場の横に置いてあるプリペイドカード。

 五千円と書かれたカードだった。それ魔法じゃないよ。魔法じゃなくて現実カードだよ。現実見せられる奴だよ。

 何かに課金する気か?


 「わ、私も買おうかな」

 「瑞穂も買うのか?」

 「う、うん。今やってるソシャゲのガチャ回したいから」

 「ガチャ回すだけに課金するのかよ」


 それってやめといたほうがいいのでは?

 今はもう無料で配られてるしそれ溜めればよくないですかね。


 「兄さんは何買ってるの」

 「プリンに飲むヨーグルト、それと夜食用にカップ麺だな」

 「焼きそば弁当……。塩味?」

 「そうだ。俺も初めて買う」


 焼きそば弁当は北海道にしか売ってないからな。

 ペヤングとかそれと同じだと思えばいい。

 この焼きそば弁当はいろんな味がある。たらこ味バター風味、ちょい辛、塩、濃厚甘口、あんかけ風など。俺はノーマルの奴しか普段食わないがちょい辛とかはたまに食う。うまいぞ。


 こう考えると北海道限定って結構あるよな。

 カツゲンとかリボンナポリンとか。ガラナも本州にはないんだっけ。

 これらは修学旅行先では買えないからもっていこうかな。


 「おお、カステーラだ」


 そういやカステーラも北海道だけなんだっけ。

 まあ、もってこう。


 「懐かしいでござるな。幼少のころ拙者もよく食べていたでござる」

 「俺も食ってたわ」

 「食べたいから買ってくでござる。瑞穂氏もほしいでござるか?」

 「あ、じゃ、じゃあおひとつ」

 「遠慮する必要はないでござるよ。代金は兄のほうに要求するでござるから」

 「俺かよ。まあ、いいけどよ」


 結構パシられてるし、今更遠慮はいらないのだが。


 




ちなみにカツゲンにもいろんな味があったりします。

ももカツゲンとかいろいろ。受験前にも推されてますね。カツ丼とかのような験担ぎのために。受験にカツ(・・)ゲンらしいです。


それにリボンナポリンの他にリボンシトロンってやつもあります。

というか、セイコーマートというコンビニもあります。北海道限定って多いですね。

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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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