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班でのお買い物②

黒い笑顔で見続けていたら会長は撤退していった。


「さ、西園寺さんすいません遅れてしまい」

「申し訳ございませんでしたあ!」


浜田と妹尾が頭を下げた。

こいつら。俺には頭を下げなかったくせに。なまらムカつくぜ。


「空。ほうっておいて行こうぜ。俺やっぱ無理だわ」

「う、うーん。でも…」

「こいつら自分のことしか考えてないから言ったって気にかけたって無駄だよ。どうせ遅れて来た理由も空にカッコ悪いファッションで行きたくないからずっと服に悩んでただけだろうし」


そう言うと、固まっていた。

図星か。かっこつけたかったんだな。まずは見た目から入ったのか。


「別に服なんて気にしなくてもいいだろ。あたしも気にしてねえし」

「いや、望は少し気にした方がいいと思うにゃん。服選びの時一番時間かかったんだから」

「意外だな。百瀬さんが一番時間かかったって」

「聞いて!望あれなの!服を選べっていったら必ずTシャツなの!Tシャツに短パンってどこの小学生だよ!で、ダメって言ったら今度はランニングシャツ!結局タマたちで選んだ!」

「だって動きやすいじゃねえか……」


口を尖らせる百瀬さん。

どうやら不満らしい。Tシャツが動きやすいのは俺も同意。基本的動きやすいTシャツで済ませるからな。今みたいなお洒落は俺はしない。


「ごめんなさい。かっこ悪いとか見せたくなかったんです。遅れて来たこと謝るのでどうか買い物に付き合ってくれると……」

「久太くん、どうする?」


俺に聞かれても。


「はあ。しゃあねえなあ」


嫌々了承してやった。

なんで俺がこいつらのために行かなきゃならないんだ。







で、服を買い、俺らは折角なのでショッピングモールで買い物を続けた。

フードコートにいる今。

俺の目の前にはタンタッキーのチキンにかぶりついてる空がいる。


「うん。美味しいね。ちょっと辛いけど」

「やっぱ肉だな。肉美味え」

「よく脂っこいもの食えるにゃん……」


そういう猫又さんはタンタッキーの太いフライドポテトをつまんでいた。


「こういうのってよくするんですか西園寺さん」

「え?いや、しない……。っていうか、待って。そういえばデート、したことないような……」

「……言われてみれば」


よくゲーセンには行くがそれは隆たちも一緒に。

こう考えると俺デートに誘ってねえのか……。


「なんでだ?お前ら付き合ってんならデートくらいするだろ?」

「うーん。私たちって一般的なカップルがやることしてないよね。デートとか、き、キス…とか」

「そ、そう、だな」


こういうとき佳はキスするシチュエーションを作ってくれそうだ。

恋愛のサポート人の佳て呼ぼうかな。


「そ、そうなんですね」


浜田は何も返せないのか頷くことしかしなかった。


「あ、久太くんなにその飲み物」

「ん?これか?これファクドナルドのファックシェイク」


あ、F○CKって意味じゃないぞ?

というかFU○K単体だと違う意味だからな。性交って意味だからな。

罵りたい時はYouつけろよ。


「美味しそう。一口いい、かな」

「おう。いいぞ」


俺はシェイクを差し出す。

ストローに口をつけ、吸い込んでいた。それを見た浜田たちは震えている。


「か、間接キッス……」

「間接……?あ」

「…………」


空の顔が勢いよく赤くなっていった。

無意識だったのか。ごめん。俺も無意識で出してたわ。


「ご、ごごごごめん!わ、悪気はないの!」

「い、いや、いい。間接キスぐらいどうってことない」


お互い顔を背ける。

いや、わざとじゃないけど関節キスって恥ずかしいじゃん?


「は、はい」

「お、おう」


空から戻され、俺は空が口をつけたストローを咥え、シェイクを口に含む。

恥ずかしくて、味がわからないです。



そして、食べ終わり、今度は自分たちが好きなものを見ていこうということに。

まずは百瀬さんの行きたいところからだ。


「ペットショップ?」

「ああ。ペットショップだ」


ゲーセンの横にあるペットショップ。

中では犬や猫がゲージに入れられてカリカリと爪で引っ掻いてたり、ずっとこちらを覗いていたりしている。


「猫って可愛いよなあ。うちで買いたいけど母さんが猫アレルギーでよお、飼えねえんだ」

「くしゅんっ」


猫又さんがくしゃみをした。


「ごめんり私も猫アレルギーだから外でてるにゃ…」

「わ、わかった」


猫みたいなのに猫アレルギーなのか……。


「おー、可愛いねぇ。ほら、こっち来てねぇ」


触れ合い体験で百瀬さんは笑顔のまま手を差し出していた。


「……ハムスターいるんだな」

「うさぎもいるね」

「おーい、わんちゃーん。こっちおいでー」


各々楽しんでるようだ。


「久太くんも撫でてみなよ。結構気持ちいいよ」

「わかった」


俺も近づき、撫でてやる。

ミニチュアダックスフンドって結構可愛いな……。よしよし。


「おー、こっちだにゃん。ほら、こっちこっち…あぁ、そっちじゃないにゃん。あたしのほうに来るにゃん」


そして語尾が猫の百瀬さん頂きました。






結構な誤字指摘が多いですね。それほどミスってるという証ですが。

誤字指摘していただいてありがとうございます!これからも指摘をお願いします!


あとこれは関係のない話しですが「佳」って調べて予測変換で「ゲイ」って出て来るのなんででしょう…。自分そういうの一切検索してないんだけどな……。


誤字指摘があり修正いたしました。

「関節キス」ってなんでしょうね……。恥ずかしい…

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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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