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クラス模擬店の内容を決めた

つつがなく、委員会は進む。

学校祭まであと一週間と何日。テーマも決まり、次はクラスの模擬店の内容を決めることになった。


「拙者、是非ともアニメ喫茶をしたいでござる!日本とアニメは切っても切れぬ仲!アニメは日本のカルチャーといっても過言ではござらん。ここは、アニメキャラのコスプレをして給仕すべきだ」

「いやいや。日本は情報化社会が進んでいる。ここはFPSをモチーフとしたゲーム喫茶をやるべき」

「日本は技術大国っすよ?数々の造形を生み出している。フィギュアも然り。ここは技術大国日本を押し出すためにフィギュア喫茶をするべきっす!」


非モテ集団が我ここぞというように激しく主張する。

その様子を冷めた目で見る奴もいれば、応援している奴もいる。男子が好感触を示していた。


「そうだ!コスプレだよ。コスプレ!萌えるぜ!」

「あの集団なかなかわかってるじゃねえか」

「たしかにあいつらの言うことは一理どころか千理あるな」


男子共(バカ)は本当に、可愛いものが好きだ。モテることを諦めていない。

夢見るなよ。夢は夢だぞ。


「うーん。私たちどれもやりたくない……」

「小鳥遊くんはどれやりたい?」

「小鳥遊くんやりたいやつに私たち賛成する!」


えっ。俺に委ねられるの?

男子の視線が痛い。空気読めよと言ってるみたいだ。だが、こいつらの言う通りにはしたくない。

なので、違う案を出すことにした。


「漫画喫茶やりたいな」

「あ!いいね!それならメニュー考えて、漫画用意するだけだし」

「漫画なら誰でも持ってそうだもんね」

「さんせーい!漫画喫茶やりたーい!」


女子は俺の意見に賛成してくれていた。

男子は気に入らないようだが、女子全員が漫画喫茶に手をあげ、漫画喫茶に決まった。


「漫画どうするんだよ。どこから調達するんだよ」

「それは各々持ってくればいいじゃん」

「俺そんな持ってないけど。あと、最近の漫画じゃ大人たちは呼び込めねえだろ。古い年代持ってないじゃないか」

「それは図書館から調達するとか…」

「貸してくれるかね?」

「あ、古い年代の漫画俺持ってるから持ってくるわ」


漫画集めてるからね。

古い年代のも持っていたりする。漫画コレクターを目指しているのだ。

古い年代から新しい年代まで。沢山揃えております。


「だってさ。で?男子他に反論は?」


男子は沈黙した。

反論はないらしく、俺たちのクラスは漫画喫茶ということになったのだった。




決まって早々メニュー決めをしたりした。

放課後はすぐ帰れる。俺は久しぶりに非モテ集団と遊んで帰った。


「ただいまー」

「ご飯美味しいですね」

「…………」


あれ?幻聴かな?今聞き覚えのある声が聞こえたんだけど。

リビングをチラッと覗いてみよう。


そこには、ご飯を食べている会長がいた。


いやいや。気のせいだ。もう一度、入りなおすことにしよう。


「ただいまー」

「うーん、この炒め物最高です」

「あら、そう?。って久太。帰ってきてたのね」

「あ、兄さん。おかえり」

「あ、うん、ただいま。それより、なんでこの人うちにいんの」


俺は会長を指差していうと、瑞穂はご立腹みたいで、「聞いて!」と詰め寄ってきた。


「あの女ね、兄さんと仲を深めたいから遊びに来たっていうの。兄さんには西園寺さんという彼女がいるってことを知ってて!悪女だよ!悪女!」

「はは、まじで?」

「ああ。……委員長と、副委員長の助け合いが大事だからな。……ふぅ。仲を深めねば助けあいなどできないだろう」


味噌汁飲みながら語る会長。

だからと言って何も食いに来なくてもいいんじゃないですかね。


「ほら、久太。席に座りなさい。ご飯よ」

「あ、おう。じゃなくて、説明求む!」

「さっき四之宮さんが説明したでしょう」


いや、なんで普通に受け入れてんだよ!無断だよね?俺なんも許可してねえし!

それに、なんで普通に飯食えてるのか知りたい。


「ほら、早くしなさい」

「………」


詳しい説明が欲しかったんだけどな……。








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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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