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イケメンリア充の仲間入り

「おっはよーうみんなー!」


非モテ集団に挨拶をする。

ふっふっふっ。コンタクトにして俺のイケメンはもう止まらねえ!


「……ちっ」


今舌打ちしなかった?


「朝からなんだよイケメンさん。いいよなあイケメンさんはモテて。さぞかしチヤホヤされてるんでしょうねえ。けっ」

「裏切り者っすね。俺らの仲間じゃないっす」

「某は誰だ?名はなんと申す」


…………。


なんか友だちも俺に対して厳しいんですけど!?え!?俺友だちだと思ってたのに!


「嘘っすよ。姿形変わっても友だちっす。ただ非モテと言われると…」

「微妙だな」

「久太氏はモテる部類に入るでござるからなあ」

「そう?やっぱ俺ってモテる?モテちゃう?」

「……ちっ。死ねイケメン」

「ごめん!調子に乗ったことは謝るから!」


こいつらの前ではあまりイケメンということを意識しないようにしよう。

最悪殺されかねない。


「ねえ、あのイケメンだれ?」

「勇気あるなあ。非モテ集団に飛び込むなんて」

「あの集団にイケメンがはいったら殺されるよ…」


と、周りから囁かれている。

俺注目されちゃってるみたいだ。


「おはよう久太くん」

「あ、おはよう西園寺さん。奇遇だね」

「奇遇じゃなくて待ってたんだ」

「あ、そうなの?」


と話している。周りの視線が痛いものに変わっていくのを感じたが、無視。背中に寒気が走ってるのは気のせい。


「コンタクトにしたんだ」

「うん。せっかくイケメン?になったんだしもったいないと思って。西園寺さんの彼女だから冴えないのは嫌かなってね」

「ううん。前の久太くんも好きだったよ」


嬉しいこと言ってくれるなあ!もう!


「あれが小鳥遊?」「ちっ。小鳥遊がなんでイケメンに…」「小鳥遊が好きだった?あの学校のアイドルが…」「小鳥遊、そこ代われ。じゃないと殺す」「はあ、はあ。小鳥遊くん。僕君のこと好きになりそう」


ゾクっとした。最後のなんだよ!


「どうしたの?久太くん」

「な、なんでもない。いこっか」

「うん。隆くんたちも行こっか」

「え?あ、承知」


非モテ集団プラス西園寺さん。

な、なんだか申し訳ない。西園寺さんはモテるんだよ。非モテ集団なんかじゃないからね?




イケメンというのは大変だな。変に注目を浴びてるぜ……。

まあ、俺のこれは俺の実力じゃなくて西園寺さんがやったものだけど。


「それじゃ、また昼休みね」


西園寺さんは友達の輪に混ざっていった。

さてと。俺はまたいつもの非モテ集団に……。


「イケメンは俺らモテないやつを見下してるから帰れ」

「久太某!拙者らから離れろ」

「ちっ。……ちっ」


……少しムカつく。なんだよ、なんで急に疎外するんだよ。俺なんかしたのか?


「なんだよそれ。俺なんかしたのかよ」

「イケメンにはきっとわからないでござる」

「俺らの気持ちわかるわけねーだろ」

「フツメン童貞キモヲタの気持ちなんかわからねえっすよ!」


むっかああああああ!


「はあああ!?ふざけんな!死ね!もういいよ!俺はもう関わんねえから!お前らみたいなキモテ集団とは一切関わんねえから!イケメンとして過ごしてっから!」

「ああ言っちゃいけないこといったでござる!」

「もう二度と戻ってくんな!」

「そっちこそ死ねっす!」

「ああ戻んねえよ!イケメンリア充生活満喫してやんよゴラア!」


ああ、ムカつく!なんだよ。俺がイケメンになっただけで壊れる友情だったのかよ!

ああ、なんか胸糞悪い。もういいよ。あいつら以外の友だち作ってあいつら見返してやる!


あいつら以外の友だち作って…

あいつら以外の友だち…

あいつら以外の…


あれ?友だちってどうやってつくんの?










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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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