クリスマスがやってきた⑥
俺のこの熊は誰の奴なんだ……。
梵、空、隆の可能性は消えた。だとするとありえそうなのは……光ぐらいだ。
「って、久太すっごいの当たったっすねえ」
「あ、ああ」
この言い方。違う。光じゃない。
だとすると誰だこれは。
「あ、それ私のじゃない」
と、声が聞こえた。
その声の主はというと……禊だった。
「こ、これ禊の?」
「え、ええ。な、なんか可愛くて買ったの……」
な、なるほど、つい買ってしまったと。おいおいおい。このデカいのをついで買うことできないだろ! 衝動買い出来る大きさじゃねえぞ!
「でっかいテディベアだね」
「だろ?」
誰が送ったか問題は解決しました。
これ、どうやって持って帰ろう。これ負ぶって持って帰るのは一番嫌だぞ。誰かに見られたりしたら恥ずかしいしな。
でかいぬいぐるみをどこに置くかという問題もある。俺の部屋のスペース結構使いそうだなあ……。
「で、空は何もらったんだっけ」
「眼帯だよ」
「そうだったか」
やっぱりなんか空に眼帯と思うとなあ。
「おお、私のは……げ、ゲーム機だとう!? だれだこんな高価なやつプレゼントしてくれたのは! ありがとう!」
「それ、俺だな」
「新田くん! ありがとう!」
ゲーム機……そらまた高価なやつを。いいのかよ。
恭一郎なら俺の好きなゲームを布教できればそれでいいとか言い出しそうなだけど。
「で、俺のこれは」
「ああ、俺のだ。洒落てるだろ」
「ま、まあ洒落てるな」
結城のプレゼントは恭一郎にわたったらしい。
結城のやつはハンドケアキット。手のケアをしろということか。この時期乾燥するからある意味俺と似通った発想なのかもしれない。
「で、俺のは吉祥さんのか」
「うむ! 私はバレーボールだ!」
どこで使うんだよ。それで投げて遊ぶにしても当たったら何気に痛いし、そもそもバレーやれる場所なんて外にはないし、スポーツセンターにいったらボールあるし。普通に使わないだろ……。
まあ、これで誰のプレゼントが誰にわたったかはっきりしたかな。
梵は空に、俺のは村上に、空のは禊に、禊のは俺に、隆は梵に、光は多分隆の。恭一郎は結城、吉祥は恭一郎、そして結城は吉祥のだ。
……こうして考えてみると、自分のやつ当たった人いないんだな。
そして、クリスマスパーティーは幕を閉じる。




