京都で過ごす夏休み①
京都編です。京都編が終わったら多分次の章に入ります。
日本の首都は東京。でも、都はといえば俺は京都と答える。
というか、京都はすごい。なにがすごいかって? とにかくすごい。
「京都人多いっ」
俺の京都初感想はそれだ。
京都は人が多く感じる。というか、ビルもすごい。京都駅はこういうものなのだろうか。あとで電車乗って大阪に行こう。
俺の京都の予定はまず京アニの本社を見にいって、龍安寺と金閣寺を見に行く。伏見稲荷大社もいけるといいな。とりあえず有名どころはいきたいものだ。
「あー、私も初めて来た。たしか叔母さんが駅で待機してくれてるって言ってたけど……」
西園寺さんは辺りを見渡す。
俺は叔母さんって人の顔を見たことがないからよく知らない。でも、どことなく似てる人ならあっちで手を振ってるんだけど。あれじゃないの?
「あ、いた。おーい!」
「あの人?」
「うん。あの人」
先ほど手を振っていた人が近寄ってくる。
うーん。たしかに似てるような気もしなくはない。あと、叔母さん何歳ですか?
「空さん。お久しぶりです」
「お久しぶり! おばさん会いたかった!}
「…………」
俺何すればいいんですかねえ。
「で、こっちの子が空さんの彼氏かしら」
「あ、はい。小鳥遊 久太っていいます」
「小鳥遊くんね。見た目は結構いけてますね」
「あ、ありがとうございます」
褒められると嬉しいのは誰だって同じ。俺も同じ。
「とりあえず家に案内します。今私の娘と息子も来ているから騒がしいと思うけどごめんなさいね」
「あ、佳ちゃんたち来てるんだ」
「夏休み中はこっちにいる予定なんですよ。空さんもよね?」
「あ、はい。私の彼氏と一緒に夏休み中は……」
え? 夏休み中は……。まって。俺学校の宿題家にあるんだけど。というか忘れてきて「ま、いっか」ってなっておいてきたんだけど。
あ、これ詰んだ。初日からこれは叱られますね。
「……久太くん? どうしたの?」
「い、いや! なんでもないよ」
あーあ。妹とか勝手にやっててくれないかなあ。あ、そうか。郵送してもらえばいいのか。
……それも面倒だからいいや。
「とりあえずついてきてください。駅前に車止めてるのでそれに乗って家に向かいましょう」
でかい。
西園寺さんの母方の実家をみて思ったのはそれだ。
もう、豪邸といえばいいのだろうか。見上げるほどでかいお屋敷。庭も超でかくてアジサイとかいろいろ咲いている。
というか、山の上にある家なんて初めてですよ。
「おお、でかいね」
「すっげえ……」
屋根を見上げる。
うん。ものすごくでかい。語彙力はないけれど、それしか言いようがないのだ。
「さ、中に入って」
「あ、うん」
西園寺さんが中に入る。
「ほら、久太くんもはいろ?」
「あ、うん。お、お邪魔します」
俺は靴を脱いであがらせてもらう。
西園寺さんについていく。案内されたのはまず居間だった。居間には見知らぬ人がたくさんいる。結構歳をとった老人の方もいた。
「おお、よく来たな。空」
「おじいちゃん。元気してた?」
「おねーちゃん! おひさっ!」
「あ、佳。また髪染めた?」
「うん。可愛いでしょ?」
うーん。俺がこの場にいるのはどうも場違いとしか感じられない。
気まずいよお……。こういうときに非モテ集団のやつらがいるととても助かるんだけどなあ。
「空。そっちの男誰だ?」
「あ、大輝。こっちは私の彼氏だよ」
「……え?」
「……は?」
なんかこっちを向いたんですけど。俺どうしたらいいのだろうか。
こういう時はとりあえず自己紹介から始めたほうがいいのかもしれない。
「あ、俺は……小鳥遊 久太です」
しりすぼみになっていく。だって知らない人と話すのはちょっときついんだもん。このせいで友達ができないのかもしれない。
いや、違った。俺は友達ができないのではなく作らないだけだったわ。
というか友達ってどうやって作るの? 炭素12.6g、水素etc……を混ぜ合わせるの?
「……俺は認めねえからな」
「結構かっこいい彼氏じゃん。いいなあー」
と、なんだか男の子からは睨みつけられました。
あー、もう一回京都行きたい……
「悠」という名前を「大輝」に変えました。
理由は、これ以降の話が大輝という名前になってて、直すのが…。なので、大輝という名前に変えました。




