夏だ!海だ!②
まじすか。PVが昨日とおととい一万超えてました。
嬉しくてどんどん書きたくなってきます。これも読者の皆さんのおかげです。
こんな趣味といえる小説を読んでいただき自分は嬉しいです。
ブクマ、評価してくれている方、感想をくれた方には本当に助けられております。
今後もよろしくお願いします。
感想もどしどし待っていますので、作者の励みをください。じゃないと作者迷走します。誤字指摘もおかしいところも指摘していただけるとうれしいです。
あ、この前書きが長いという指摘はなしで……。
海でひと通り遊ぶと腹の虫が鳴った。
海の家での昼食。海の家も混んでおり座れる席を確保するのがやっとだった。
「俺が席とっておくから俺の分も買ってきて。あ、おれぶっかけうどんでいいから」
俺はテーブルに突っ伏しながらそう言った。
いやはや。疲れた。とてつもなく疲れた。体力は真面目にない。持久走だとすぐバテて最下位に近いタイムを出している。
ああ、疲れた……。明日筋肉痛だこりゃ。
八月一日から京都に行くというのにこんな体力で大丈夫なのだろうか。
「ねえねえ、そこのお兄さん。今暇かな?」
「暇なら私たちと一緒に遊ばない?」
おやおや。誰かがナンパしているようだ。
誰に対してから知らないけど、とりあえず羨ましいことだけは言っておく。
「ねえ、聞いてる?」
「……俺、すか?」
「そうだよ」
え、俺なの?
俺は起き上がり後ろを振り向く。そこにはナイスバディな女性と胸がちょっと寂しくて可愛らしい二人の女性が立っていた。
色黒ギャルとかじゃなくてよかった……。いや、そうじゃなくて。
「やっぱかっこいいね。うちの大学にはいないよ」
「そうだな。このイケメンはなかなかいねえよ」
そう?俺ってやっぱなかなかいないイケメンですか?そうですか。ありがとうございます。
「それで、どう?あたしらと遊ばね?」
「今ならあんなことやこんなことしちゃうよー?」
あ、あんなことやこんなこととは?
気になる。だけどダメだ!俺には可愛い彼女がいる!ここはお断りせねば!
……あんなことやこんなことってなんでしょう。
「ご、ごめんなさい。俺にはかの」
「あーーー!久太氏なに可愛いイケイケな子と話しているのでござるか!浮気か!浮気でござるか!」
「うるっせえ隆!そして違え!」
「ふっふっふっ。そうでござったか。で、どちら様でござる?」
「ああ、あたしらな、蝦夷大学の一年だ。あたしは木崎 純連。こっちは飯田 真子だ」
ああ、あの大学生なのか。
あそこって結構倍率高いらしい。それでよく受かったものだ。
「あ、俺は小鳥遊 久太です」
「拙者は姓を小波、名を隆と申される。どうだ?拙者と一緒に遊ばぬか?」
「あ、ごめんなさい」
「いや、いい」
「がーーーん!」
だから無謀に特攻するなって!
無謀に特攻しなければ傷は負わなくてすんだのだぞ!バカかあんたは!
「で?どう?遊ばないか?」
「あ、いや、その、俺は」
「あの、私の彼氏になにしてるんですか?」
と、西園寺さんが現れて俺の腕に抱きつく。
その豊満な胸がですね、俺の腕に当たっているわけですよ、ええ。
照れないわけがない。童貞にはその凶器はとんでもない武器です。
「か、彼女持ち?」
「残念だったな真子」
「うう、今年こそはと思ったのに!」
真子さんはちょっと落ち込んでいた。
「まあ、仕方ないだろ。で、久太くん。最近バイト入ってないけどなにかあった?」
「バイト?なんで俺がバイトしてること知ってるんですか?」
「あ、私も君のバイトしてるとこに入ったんだよ。小鳥遊 久太って人に会った事なかったから気づかなかったけど君がそうだったのか」
「え?俺がバイトのとき木崎さんの名前なかったんですけど」
「ああ、それは最近入ったばかりだからね。つい一週間前に」
ああ、だからか。
そういや一週間シフト入ってないなあ。ちょっとした本屋でバイトしてるのか。木崎さんも。
ということは木崎さんがバイトでの後輩か……。ちょっと奇遇な出会いだ。
「そうなんですか。よろしくお願いします」
「こちらこそ」
俺は木崎さんと握手を交わした。
「む〜……」
後ろで西園寺さんが何故か唸っていた。
ぶっかけうどんを食べ終わる。
食べ終わり、砂浜でゆっくりと寝っ転がっていた。
海に来たのは何気に久しぶりです。
こう、海っていいよね……。
「隣いいかな?」
「あ、おう」
西園寺さんが俺の隣に寝転がる。
こう、海行くというのは急だったけど案外楽しめてる。ディ・モールト。ベネ。
「昨日はありがとね。悩み相談みたいになったけど」
「構わないよ。俺でよかったらいつでも乗るさ」
「やっぱ優しいね。久太くんは」
「急になんだよ。褒めても何も出ねえよ?」
「いや、うん。そうだね」
少しの間無言の空間が続く。
「あ、あのさ。八月一日からの京都なんだけど」
「うん?どうした?」
「楽しみだよね」
「ああ。俺飛行機乗ったことねえから結構楽しみだ」
「私は一回だけ。お父さんの実家が東京にあるから一回ばあちゃん家行っただけで北海道にずっといるんだよ」
「そうなのか」
母が京都で父が東京……。
なんで北海道来たのこの子は。
「お父さん北海道好きすぎてね。離れようとしないんだ」
「そうなのか」
だから北海道にいるのね。
「さっきからそうなのかばっかだね」
「それしか答えることないからな」
「ふーん。まあいいけど。でね?私のお父さん彼氏出来たっていったらナイフ持ち出してさ」
「…………」
危うく俺殺されかけてた!?相手の親からも殺されかけるのか!
ナイフ持ち出そうとしたのは俺を殺すためじゃないよね?何か野菜を切りに行っただけだよね?
「それはもう鬼の形相で。もうちょっと娘離れして欲しいって思ったよ」
「…………」
殺す気満々でしたね!?
というか俺の周りに敵多すぎません?もしかしてこの地域内がモンスターハウスなんですかね。
俺の周りがモンスターハウスな件。小説として書けそうだ。
「でもお父さん部下を率いてるときはかっこいいんだ。私もお父さんの跡を継いでみんなに慕われたい」
「憧れてるのか?」
「うん。親バカなとこを除けばいい人だし」
「一番重大な欠点だぞそれ」
彼氏を殺しそうになるなら結婚できないやん。
あれなの?挨拶しに行ったときに「俺の娘はやらん!」とか言われるのだろうか。
え、普通に嫌なんだけど。
「うーん。そうだね。たしかに一番重大な欠点だね」
と笑った後。
「久太くん。私の家に来るときは武装してきてね?」
と真顔で言われた。
真面目に怖えよ!!
海編はここで終わると思います。多分次回から京都になると思います




