表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/291

夏だ!海だ!①

「夏だ!海だ!」


光が太陽が照りつけた砂浜を走っていく。

俺ら非モテ集団と西園寺さんは今、海に来ていた。家でぼーっとしていると海行こうと誘いが西園寺さんからあったため、非モテ集団を連れて遊びにきていた。


「水着回か…。ふむ、悪くないでござる」

「海ねえ。ほぼ裸の女が戯れるところか…」


ほぼ裸って水着なだけだろ。

でも、夏休みなだけあって人は多いな。結構泳ぎに来てる人がいる。


「とりあえず光に続くでござる!」

「ほら、久太もこい。西園寺さんも」

「あ、おう」

「うん」


俺たちも海へ向かい駆け出していった。



中に水着を着ているから別に今ここで脱いでも問題はないが、なんだか注目されていないか?

俺がイケメンだからかな?ふふ。そんな見るなよ。俺がイケメンだからって。


「っよし、泳ぐか」


俺は服を脱ぎ海パン一丁の姿になる。

あまり外に出ないために華奢な体つきをしているが、それは気にするな。

って、そういや西園寺さんの水着姿はどんなんだろう。

俺は横目で西園寺さんを見てみる。ちらっ。


そこに鎮座している豊満な胸。それを強調するかのような真っ白いビキニ。髪留めを口で咥え結おうとしている彼女。

ぶふっ。鼻血でそう。


「なに?早く私と泳ぎたいのかな」


俺の視線に気づいた西園寺さんは柔らかい笑みで近寄ってくる。

そして、俺の腕に抱きついた。


……俺、もう死んでもいいっす。満足できたっす。


「さ、泳ごっか」

「お、お、おう」


俺は出来るだけ胸の方をみないよう海辺まで歩いてくる。


海辺。引いては押し寄せてくる波。足に波が当たる。


「つめたっ」

「暑い夏にぴったりだな」


既に非モテ集団は遊んでいる。

イルカの浮き物をぶつけ合ったりしている。もちろん俺はボートを持ってきた。

このボートに乗って…。寝るか。


「ゆっくりと遊覧……」


俺は目を閉じる。

ここで寝るというのもなかなかいいものだ。まあ、確実に日焼けすると思うけど瑞穂に「日焼け止め塗ったほうがいいよ」と言われたので塗ってきました。


「えいっ」

「つめて!」


水をかけられた。

くっ、やりやがったな。くらえ!


俺は手で水をすくいかけてあげた。

そしてまた横になる。すると今度は上からイルカが降ってきた。


「久太氏に天誅ーー!」

「やめ、あ、これ横転す」


案の定横転し、俺は海へと落ちた。

ドボンとデカイ水柱を立てて。

プカーっと水面に浮かぶ。あ、危うく死ぬとこだった…。怖え。


「あはは!なんだよその焦った顔!」

「普段じゃ見られないっす!ぎゃははは!」

「ぷっ。そ、その…わ、笑っちゃいけないんだと思うけど……ごめん」


……。

てめえらも同じ目にあわせてやるこんにゃろ!まずは隆。お前からだ。お前から海に沈めてやる。何か言い残すことはあるか?


「きゅ、久太氏?目が怖いでござるよ?」

「てめえらぶち殺す!」

「ぎ、ぎいやああああ!」


隆を持ち上げ海にぶん投げる。そのあと恭一郎を一本背負いで海にぶん投げる。光は腹パンで海に沈める。


「もしかしてお前らはまだ、自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」


ふふふ。とことん遊びつくしてやるよこの野郎。









「いいなあ、海……」


学校にいる瑞穂は補習中にそうこぼしていた。

瑞穂は補習のせいで海に行けなくなり、少し落ち込んでいた。

兄の水着姿を楽しみにしていたのは言うまでもない。


「ぐうう……。私も行きたかった」

「こら。そこ喋らない」

「……ちっ」

「舌打ちしたろ」

「してません」

「……ちっ」


先生こそ舌打ちしてるのは気のせいですか。そうですか。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ