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夏休み前最後の学校①

学校に登校すると非モテ集団のところに向かう。

非モテ集団は固まっており、中に西園寺さんの姿も見える。なにしてんだよ。


何か話してるようなのでちょっとだけ盗み聞きしてみた。


『ねえ、久太くんの趣味ってなに?』

『久太氏の趣味?』

『久太の趣味か。たしかあいつ漫画とかライトノベルよく集めてたよな?』

『そうっすね。俺の趣味と似通ってるんす』


まあ、たしかに漫画とかよく集めてるから分類的には光に近いわな。


『おっけ。あと、久太くんの好きなことと嫌いなことは?好きなタイプもわかったらちょっと教えて欲しい。好きな髪型とか』

『それ拙者たちに聞かずとも本人に聞けばよいのではござらんか?』

『は、恥ずかしいからさ。教えてよ』


うーん。俺の好きな髪型はツインテールとかポニテ、ストレートも好きだ。

嫌いな髪型はお団子。

あと好きなタイプは……。とりあえず優しいのが第一条件。俺を罵倒してくるやつとは絶対付き合いたくないし。金を貢がせるタイプは基本的お断り。


で、好きなことはまあ、漫画とか集めること、嫌いなことは人前に出て喋ること。


『久太は漫画集めるの好きだって言ってたな』

『久太くんは人前で話すことは嫌だといつも言ってたっすね』

『好きな髪型まではわからんでござる。ただ、拙者らと同様ツインテールとか好きそうでござる』


おお、よくわかってるじゃないか。

まあ、盗み聞くのはこれまでにしておこう。


「ちーす。お前ら何話してんだ?」

「あ、おはよう久太くん」

「何話してたか?それは…」

「しーっ!秘密にしてて新田くん」


と、口を押さえていた。

まあ、何聞いてたかはもう聞いてたんですけどね。ここは言わないほうがいいかもしれない。


「とりま、拙者らに聞くということは何のことか想像に容易いでござろう?」


いや、もうわかってるからね。


「あ、おはようキュータ!」

「猫又さんか。おはようさん」


朝から元気だな。

猫又さんはこちらに近づいてくる。なんか尻尾の幻影見える。


「ねえねえ、キュータ。タマの頭撫でて?」

「…………」


え、ここでやるの?俺の彼女の目の前で?

それはできないよ。浮気してるみたいになるじゃんか……。


「あの、猫又さん。人の彼氏に頭撫でてって言わないでくれないかな?」

「にゃにゃ!?二人はもう付き合ってたの!?」


気づいてなかったのかよ!


「むうう。タマは彼女もちに頭撫でてもらいたいと……。タマのせいで浮気したとかなって欲しくないし……。でも頭撫でてもらいたい」


彼女は葛藤しているようだ。

どんだけ撫でられたいんだよ。俺が撫でるとそんなに気持ちいいのかよ。


「俺が頭撫でてやろうか?」

「いや、いいです」


恭一郎ーー!

見事に砕け散った。バカめ。なんの策もなしに特攻するからだ。

こういうのは策を労してからやったほうがいいのだよ。


「ねえ、ダメ?空さんの彼氏は絶対取らないから、頭撫でてもらうだけだから!ダメ?」

「ダメだよ!わ、私だって…撫でてもらいたいんだし」

「じゃ一緒に撫でてもらおう!」

「ええ!?」


それはどうかと思うぞ!なんで俺が可愛いやつ二人撫でなきゃならないんだよ!

そんなの俺はお断りだ!ただでさえ男子の目線は痛いのにさらに増やしたくはないぞ。


「おい、あいつ猫又さんまで手にかけてるぞ」

「とんだプレイボーイだな」

「これはもう殺すしか」

「俺の親父警察官だからちょっくら拳銃借りてくる」


もう殺そうとしてる段階にいった!

だから嫌なんだよ!というか、なんで俺に近づいてきたんだよ。俺はまだ西園寺さんに惚れられた経緯もわかってないんだけど!


やばい。これ夏休みの前に永遠の休みに入りそうなんだが。


「だからお願い!私はキュータに撫でられたい!それだけだから!ほんのちょっとだから!」

「むうう。なかなか引かないなあ。あのね、久太くんは私の彼氏なの。彼氏が目の前で違う女の人といちゃいちゃしてると……その…嫉妬しちゃう」


まあそりゃそうだ。俺も西園寺さんが違う男といちゃいちゃしてたら多分嫉妬する。

それに、男子の目を見てごらん?ほら、殺意しかないよ。


「むうう。仕方ない。頭撫でてもらうのはまた今度にして…。キュータ。メアド教えて!」

「め、メアド?」

「うん!気に入ったからメアド交換したい」


ああ、気に入ったから……。

というか、一回話しただけで気に入られるのかよ。


「だ、だめ!」

「えー、なんでー。空さんが決めることじゃないじゃーん!」

「ダメなものはダメ!まだ私もしてないんだから!」


……ああ。そういやしてなかった。


「じゃ、今しようか西園寺さん」

「へ!?あ、う、うん」


俺は携帯を取り出した。








気がついたらPVが九千超えてた……。

なんだか嬉しいです。でも、未だに夢じゃないかと疑いをかけてるんですよね。

そう、自分が進路に悩むのも夢。将来は自宅警備員になりたい(願望)

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イラストレーターとユートゥーバー 新しいラブコメ小説を投稿してみました。是非とも読んでみてください。
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