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異世界でお化け屋敷を作ってみたけど冒険者の方がよっぽどお化けな件  作者: 寝子山 茶々丸
因縁の始まりとダンジョン
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レベルボーナスと新称号

 突然のYUINOU宣言に固まる面々を余所に話を進める。


「野狐の皆には基本は人間と狐の中間くらいの姿に化けて異様な雰囲気を出して貰いたい。それと、服装は今から俺が見せる物を真似てくれ。」


 狐たちは突然の事に戸惑いながらも、このダンジョンに呼び出されたモンスターであることを、俺がダンジョンマスターであり、危険を極力排除したダンジョン作りをしていることを説明したら快く従ってくれた。


『せめてパトリック殿に作戦変更を伝えて下され。』

「大丈夫だ。彼にはもう伝えてある。」


 まぁ、百鬼夜行の方を少し派手にするとしか伝えてないけどね。


『それなら良いのですが、彼等はこのダンジョンの新しいメンバーですかな?』


 やっぱりポンコツは話を聞かないな。


「こいつらは次のダンジョンのモンスターだ。百鬼夜行がマンネリ化を防ぐために今回限りの特別ゲストだ。」

『だとしても何故結納なのですじゃ!?今の姿でも十分不気味ですぞ。』


 まぁ、そうだろうな。ファンタジーな世界でケモミミケモ尻尾の亜人を見慣れてても服を着た二足歩行の狐なんて見ないだろうしな。強いて言うならゴブリンとかコボルトみたいなやつら位か?そいつらと比べて見ても若干人間に寄っている分不気味に感じるのだろう。


「考えてもみなよ?こんなところで得体の知れない行列が歩いている。更に『冥府の王が一族の娘を娶取ってくださる』とか言ってるのを聞いたらどう思う?何となく不気味さが増すだろ?」


 おっさんにはこんな説明で十分だろう。


『おお!!さすがは主殿!!感服いたしましたぞ!!』


 ほらな?何となくそれっぽい事を言ってればこいつは勝手に納得する。


「待たせて悪かったな。ひとまず君のレベルを上げていこうか。少なくとも今ここに居る狐のリーダーをして貰う事になるからそのつもりで居てくれ。あと、君を進化させるまでに振りとは言え、君の結婚相手を決める必要があるから誰を選ぶか考えていて欲しい。」


 いきなり『偽装結婚の相手を決めといてね』って女の子に言うのはゲスだと思うでも、誰かがやらないとダメなんだ!!

 きっと乙女ゲームの主人公兼ヒロインならここから本当の恋に目覚めるんだろうな。偏見でしかないけど。

 普通の狐はモンスターレベル25、種族レベル30がMAXらしい。ただ、普通の狐だと俺のスキルの恩恵が受けられないから大量のダンジョンポイントを消費した。獣の王とかそんな称号があればダンジョンポイントの消費を防げたのだろうか?考察は後にして進化を選択する。

 ん?なんだこれ?レベルボーナス?あぁ、これはあれかな?レベルMAXのカード2枚を合成したら普通の合成よりも強化値が高くなる的なソシャゲ仕様。それなら選択しない理由がない。


「さて、先ずは野狐への進化だ。」


 レベルボーナスで何処まで強化されるのか楽しみだな。10%くらい強化されたら良いなぁ。

 黒い霧みたいなのに覆われて進化が始まると思っていたら、今回はそれに加えてバチバチ言ってる。・・・・・これがSR演出ってやつか。

 痛っ!この演出、ダメージ判定があるだと!?


「皆離れろ!!このバチバチに触れたら痛いぞ!!」


 阿鼻驚嘆の進化演出で多少の怪我人は出たものの、段々とあの電撃モドキは収まりつつある。

 あの霧も少しずつではあるが晴れてきている。次はSR演出何かに絶対に負けない。

 霧が晴れるとそこには狐耳と狐尻尾を装備した美幼女がそこに居た。何で?


「主様、この度はただの狐である私にこのようなチャンスを下さりありがとうございます。」


 メニュー画面が変わり、『新称号を入手しました。』の文字が現れる。

『《ケモナー》《ロリコン》の称号を入手しました。』


・・・・・・・・は?

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