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異世界でお化け屋敷を作ってみたけど冒険者の方がよっぽどお化けな件  作者: 寝子山 茶々丸
因縁の始まりとダンジョン
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おっさんとポンコツ

 パトリックとウィルの撤退が終わるまでまだ少し時間がある。今のうちにいくつか作戦を考えておこう。

 今分かってる情報としては

・敵は一人。

・時間経過でステータスを強化するスキルか何かがある。

・理性が飛んでいる可能性がある。

・恐らく1回2回追い払った所でまた戻ってくる

 今分かっていることはこれだけか。いや、不確定要素が多過ぎて分かっているとは言えそうもない。


『主殿、少しよろしいか?』


 騎士のおっさんが話しかけてくる。また小言か?


「何だ?小言を聞くのはあいつを追い払ってからだぞ?」

『主殿にこれだけは答えていただきたい。なぜ殺さずに拘るのかお聞かせ願いたい。』

「・・・・お前等を召喚したときに説明と一緒に話したと思うが?」


 こいつ、ゴーストでも痴呆症になるのか。


『いえいえ、私は主殿の本心をお聞きしたいのです。』

「本心?あれは俺の本心だぞ?少なくとも殺しはしたくないし、させたくない。それに、人の命を背負えるほどメンタル強くないし。」

『そのメンタル?とは何か解りませぬが、とにかく人を殺したくない。と言うことですな?』

「あぁ、そうだ。」


 こいつ何が言いたいんだ?今はそんな事をしている場合じゃない。


『あい、分かった。それならば今回の追い出しだけは協力しますが、そのあとはきちんと対応を考えて貰いたい。』


 おっさんが協力してくれるらしいが、何ができるのだろうか。


「協力は有り難いが何ができるんだ?」

『策が1つ。隠し扉を幾つか作ってそこに外へのゲートを置いておくとダンジョンから追い出せる。』


 こいつ・・・・・バカだ。それはどうしようもないときの最終手段で、現在進行形で進めてる作戦を中断してすることではない。そしてドヤ顔がムカつく。


「それは本当にどうしようもないときの作戦だ。他に何もないなら残りの二人が戻るまで待機しててくれ。」


 おっさんはしょんぼりしながらウィルオウィスプを元へ向かって行った。

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