表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界でお化け屋敷を作ってみたけど冒険者の方がよっぽどお化けな件  作者: 寝子山 茶々丸
因縁の始まりとダンジョン
26/46

鬼ごっこの始まりと避難開始

 こいつはヤバい、目が完全に逝っちゃってるとかそんなレベルじゃない。話し合いで解決とか無理なんじゃないかなぁ。無理だろうなぁ。

 一応話しかけてみる?いや、「人間の言葉が理解できるモンスターだ!!素材も期待できるぞ!!」的なこと言われて襲われるだけな気がする。

 どうしたもんかと考える時間もない。そうだな、逃げよう。

 昔の偉い人は言った。「三十六計逃げるに如かず」って。


「エヘヘ・・・毛皮ガ1枚、エヘヘ・・・アレデドンナ装備ガ作レルカナァ?霊布モ欲シイナァ」


 そう言いながら奴は近づいてくる。


「今すぐそこから離脱!!出来ればある程度時間を稼いでくれ。その間にいったん達を避難させる。そうだな、5分ほど稼いでくれればありがたい。」


《5分で間に合うのかい?何ならもう5分位なら時間を稼ぐよ?》

「ありがたい申し出だけど、それは良い。これからウィルも向かわせる。」

《それは大丈夫なのかい?彼はそのままそこにいた方が良くない?》

「ウィルのスキルであの冒険者のMPを削る。流石にMPが尽きれば帰るだろ。」

《MP回復のポーションを使われる可能性も有るんじゃないかな?》

「そこはMPが回復しても狩る獲物が居なければ帰るだろ。」


 さらに言うなら追いかけ回してるうちに他のモンスターも姿を消したとなれば今日のところは帰ってくれるかもしれない。


「ウィル!話は聞いてたな?」


 俺の問いかけに翼を広げて大丈夫とアピールしてそのまま飛んでいく。


「頼むぞ。パトリックを助けてやってくれ。それと"百鬼夜行"の合図出すけど今回は集合しなくて良い!!」


 ウィルに伝えることは伝えた。

 パトリックにも百鬼夜行のことを伝えるため感覚共有を発動する。


「ウィルが今むかってる。細かい場所はお前が念話で伝えてくれ。それと、百鬼夜行の合図を出すけどお前とウィルはそのまま囮を続けててくれ。」

《分かった。撤退の合図はもう1回百鬼夜行の合図を出してほしいな。》

「分かった。撤退するまでやられるなよ?」

《了解。》


 早速百鬼夜行の合図を出す。ダンジョン内に響くように太鼓を5回鳴らす。

 ちなみに百鬼夜行は全モンスターでダンジョン内を練り歩くパレードみたいなものだ。その為に1度ここに集合することになっている。

 まさか、こんな使い方をすることになるとは思わなかったな。


『前回の百鬼夜行からまだそんなに時間が経っておりませぬが如何なされた?』


 一番最初に来たのは騎士のおっさんだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ