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異世界でお化け屋敷を作ってみたけど冒険者の方がよっぽどお化けな件  作者: 寝子山 茶々丸
因縁の始まりとダンジョン
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称号と邂逅

 本日実装ってソシャゲかな?

 まぁ、確認だけはしてみようか。何か凄そうな称号もあるし悪い方には行かないだろう。多分。


冥界の開拓者:アンデッド・ゴースト系モンスターの新種を発見した者に贈られる称号。アンデッド・ゴーストに関するスキルの効果を高める。


ダンジョンマスター:ダンジョンを運営するために選ばれたものの証。ダンジョンに関わる各種メニューを使えるようになる。


 ダンジョンマスターとしてデフォルトであろう称号は置いといて、この『冥界の開拓者』だ。

 恐らくユニークスキルについてた+は強化されたってことだろう。解せないのが死霊術と霊視が強化されてないということだ。


『どうしたんだい?さっきから怖い顔で固まってるけど。』


 そういえば話の途中だったな。


「いや、俺のレベルが上がったんだがちょっと気になることが出てきてな。そうだ、ダンジョンの連中にも進化したことを伝えてそれに合わせた仕掛けに改造する案を出してくれ。」

『あぁ、わかった。こっちは任せてくれ。』


 そう言ってウィルを連れて仲間達の元へ向かう彼を見送る。


「さて、どのくらい性能が上がったのか確認してみるか。」


怪異創造+

 新種のゴースト、アンデッド系モンスターを創り出せる。

 1度仲間にしたアンデッド・ゴースト系モンスターを呼び出す際の消費MPとダンジョンポイントが少なくなる。


死霊育成++

 ゴースト、アンデッド系モンスターの進化先を選ぶことができる。

 モンスターのレベルアップに必要なダンジョンポイントが少なくなる。


 性能が高まるどころかチート化じゃないか。これはどの程度軽減されてるのか調べないわけにはいかないな。向こうに戻ってから要実験だな。

 さて、忘れそうになってたが新しいスキルも確認しとこうか。


感覚共有

 対象と視覚、聴覚、触覚、痛覚を共有する。消費魔力は共有する対象との距離と強さに比例する。


 これ、飛頭蛮的なの作れば良い感じの監視システム作れるんじゃね?まぁ、痛覚も共有するってのが怖いところだな。感覚共有してる奴が攻撃を受けたら俺へのダメージがどうなるかわかったもんじゃない。実験することが増えていく。

 そうこうしていると慌てた様子でウィルが飛んで来る。


「どうした?何かあったのか?」

《ぼうけんしゃきたぁ。みんなたいへん~》


 ただ冒険者が来たにしては焦ってるように感じる。念話には言葉の他にも感情も伝える効果があるのかもしれない。今はそれよりも何が起きているのか把握するのが先決だ。


「何が起きた?」

《あ、良かった繋がった。》


 俺がウィルに問いかけると同時にパトリックから念話が届く。


「説明は後で聞く。まずは俺のスキルでお前と感覚を共有するから抵抗とかしないでくれると助かる。」

《わかった。それに説明するよりも見てもらった方が早い。》


 俺は早速感覚共有を発動させる。対象はパトリックだ。あ、以外とMP消費が激しいぞこれ。


「ええい!今はMPとか言ってる場合じゃない。」


 スキルを発動させると、一瞬体が浮かび上がるような浮遊感を覚えた。

 視界低くなる。ほほぅ。これが送り犬の視界か。感激してる場合じゃない。目の前の景色に集中する。

 何が起きたのかすぐに分かった。目の前の冒険者が今回の"ヤバい冒険者"なんだろう。見た目は金髪に白い肌、背丈はそこまで高いわけじゃなさそうだ。

 こいつが?って思ったその瞬間奴がこっちを向く。その視線はやけに無機質で「人形に見られてる。」そう感じるほどだった。


「オ前ハドンナ素材ヲ落トスンダ?」


 奴は無機質な視線、抑揚の無い声でそう言いはなった。

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