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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
8章 森エリア
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95話 猿蟹合戦

「ヴオォォ!」

先程添島の攻撃で吹き飛ばされたもののボスゴリラはまだまだ!とでも言うように添島に向かって突進する。そう言えば気がつくとアクアがいない、、、添島の技の時もそうだが、アクアのドームがあれば消費する体力なども抑えられた筈なんだが、、、まぁ、そう言う俺もその能力は使えたがインプレスエンチャントに集中していた為それは不可能だった。

(ごめん。僕でもあの小さな猿相手なら戦えると思って奇襲攻撃を狙っている敵の芽を摘んで痛んだよ、、、僕そっちの援護に向かった方が良い?)

アクアは俺のその意思を感じ取ったのか俺に脳内で返してくる。俺はそのままで大丈夫と意思を返して今の戦闘に集中する。どうりで猿は出てくるものの林の中から襲ってきたりする猿がいない訳だ。正直奇襲ほど面倒な事は無いだろう。アクアが裏で猿を狩ってくれているから多少はオーラゴリラに集中出来そうだが警戒は怠らない様にしたい。そして、添島は走ってきたキングオーラゴリラの攻撃を横に避ける。

「悪りぃな、、、俺は真面目に戦う気は無いんだ」

そして、背中から攻撃をするがキングオーラゴリラは裏拳で添島の攻撃を防ぐ。添島は直接力でやり合うのは効率が悪いと判断したようだ。力と耐久力とスピード、、、その要素はキングオーラゴリラの方が上だ。だがキングオーラゴリラは動きが直線的でグリフォンよりかはやりやすい相手だ。そしてグリフォンよりは力とスピードは無さそうである。あるのは耐久力くらいか?まぁ、添島が攻撃を避けたり流したり出来ていたり相殺している時点察しである。添島は十分化け物だとは思うがな。さてと添島はまだ大丈夫そうだから残りの弱っている添島が吹き飛ばしたオーラゴリラを狩りに行きますか、、、俺は腕にマナを込めながらオーラゴリラの方向へと向かい走り出す。オーラゴリラの拳が光る。まだ俺のインプレスエンチャントは溜まっていない。だから一回後ろに下がるか。これも予想して相手の誤爆を誘っていた。

影武者シャドウウォーリア

亜蓮が紫色のオーラを纏わせたナイフをオーラゴリラの方へと飛ばす。攻撃を放つ瞬間に注意を割かれたオーラゴリラは俺がいる方向とは別の方向に爆風を放つ。ナイスだ亜蓮!そしてオーラゴリラは身体勢を整えて再び拳を輝かす。だが遅かったな、、、

内部圧縮属性付与インプレスエンチャント ファイア

ゴリラの爆発する拳と俺の爆炎がぶつかり合う。だが当然威力は俺の方が上だ。だから当然オーラゴリラは爆炎に包まれて吹き飛ばされた。周りを確認する。なるほど残りのオーラゴリラは二体か、、、オーラゴリラは全体で五体いたらしい。

「ヴオォォ!」

キングオーラゴリラと添島は熱いデッドファイトを、、、うん、してないな。

「うおっ危ねえ、、、!」

キングオーラゴリラは拳を放ち前方に衝撃波が生まれ目の前の木々をなぎ倒す。それを添島は横に回避し多少の衝撃は大剣で逃す。ああ、添島狙ってるな、、、オーラドームのタイミングを、、、オーラブラストはどちらかと言えば範囲技でオーラドームが集中型の攻撃と考えた方が良いだろう。威力はオーラブラストでも相当の威力はあるのだが、オーラドームの方が一点に集約させる威力は大きいと言える。ううん、でも微妙だな、、、多分隙をついてオーラドームを食らわせてもキングオーラゴリラは耐える筈だ。と言うより安定した戦闘が出来ている今の内はオーラドームを撃つのは得策では無く愚策だろう。グリフォンの場合は俺達が圧倒的に不利な状況でオーラドームで覆せる可能性が大きかったから愚策では無かった、、、と俺は信じている。まぁ、グリフォンが短期決戦型だとすればキングオーラゴリラは耐久型だろう。まぁ、暫くは決着は付きそうに無いな、、、俺のインプレスエンチャントを撃たせてくれる隙ぐらいはあるのが嬉しい点だ。グリフォンにはそんな隙も無かったからな、、、と思いながら再び準備しておいたインプレスエンチャントをオーラゴリラに向かって放つ。

「グォォオォ!」

あと一体!そして重光の方も見る。ああ、やってるわ。流石に森だから重光も迂闊に火属性魔法は使えない。すまん、俺バンバン気にせずに使ってるわ。まぁ、俺の場合瞬間火力だけだし、、、って、、、あ、火普通に着火してるわ。すまん。だが炎上はしていないからセーフ。セーフじゃないけど。重光は主になんだ、、、?あの魔法、、、罠か?重光は事前に形成させた巨大な泥沼に向かって猿達をとりもちの様に捕まえるか叩き落として打ち込んでいた。あいつ、並立詠唱出来てんじゃん。ただしくは据え置き詠唱なのだがそんな事は俺が知る由も無い。山西は泥沼にぶち込まれた猿達を片っ端から処理していく。うん、あっちは大丈夫そうだ。そしてアクアも空を飛びながら、、、!?アクアもう空飛べる様になったのか、、、俺は仲間の成長に驚かされるのであった。


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