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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
8章 森エリア
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86話 オーラブラスト

「はぁぁぁ!」

俺はエネルギーを体に纏いウッドゴーレムの背後から斬りかかる。

「やっぱり硬えな、、、」

しかし、俺の攻撃でウッドゴーレムが受けたダメージは微細な物でかすり傷程度だ。しかもその傷も直ぐに再生する。あれを使えば多分簡単に吹き飛ばす事位は出来そうだが、あれは使いたくない。オーラドームはまだ一日で貯められるエネルギー量だが、あの技は一日二日では補えない程のエネルギーを使う。しかも今その技は練習中、、、というより燃費が悪すぎて練習する気も起きないレベルだ。しかもどちらかと言えば広範囲攻撃に近く、集中攻撃と比べてダメージの効率も悪い。だが相手の硬い部位だったとは言えそれでもオーラドームで小さな傷しか付かなかった事を考えても俺が大ダメージを与えられると確信する程その技には威力があった。それこそグリフォン戦でヒットさせればグリフォンを仕留められる程の、、、だが、グリフォン相手だとほぼ確実に避けられたと思う。あの技は自身を強化する技では無いのだから、、、まぁ、練習台には丁度いいか、、、よし、

気貯蔵オーラタンク拡張イクスペンション圧縮コンプレッション 放出リリース!」

俺は身体に纏ったエネルギーを大きく拡張させそのまま圧縮させる。ここまではオーラドームと一緒だ。だが、圧縮させる場所が違う。外部だ外部でエネルギーを圧縮させる。そして俺は更にエネルギーを注ぎ込んだ。そしてウッドゴーレムの拳が俺に近づき目前まで来て俺は正拳突きの様に拳を突き出しながら言った。

気爆破オーラブラスト!」

(ドガァァァァアン!)

俺の正面全体に半端じゃない威力の爆風が襲いウッドゴーレムを吹き飛ばす。オーラドームの様に身体に纏えば間違いなく身体が吹き飛んでしまいそうな威力だ。だがこの技は外部でエネルギーを圧縮し、放出する際に事象が起こるエネルギーと逆のベクトルのエネルギーを同時放出して自身へのダメージを抑えて敵に大ダメージを食らわす技だ。しかし、逆に言えばとんでもない威力を叩きだせる代わりにデメリットはある。この威力を叩きだす衝撃波を二つのベクトルで生み出すのだ。もう言わなくてもそれで消費する気の量は半端では無いだろう。そして、何よりもこのオーラブラストは身体強化をしたりする訳では無く、移動しながら攻撃が出来ず、実用性は低い。今回のような動きの遅い敵や集団の敵には刺さりそうだがまだまだ改善が必要そうだ。ウッドゴーレムは身体の大半が消し飛び再生不可能となっている。

「よし、撃破だ」

俺は笑って言った。

〜〜〜重光視点〜〜〜

エルキンドさんは魔法を常に使いながら私とボードゲームをする。この世界に来てから魔法使いっぽい事をし続けて来た私は分かる。この人凄い、、、多分今同時に使っている魔法は一つや二つでは無い気がする、、、多分監視の魔法とか私達を安全にウッドゴーレムを戦わせる為に邪魔が入らない様にする魔法とか、、、その制御をこなしながらボードゲームをしているのだと思う、、、それなら負けても仕方がない気がする。もう既に戦いを終えた安元君と山西さんはウッドゴーレムを倒せなかった事が悔しかった様で、少し機嫌が悪そう、、、

「おいおい、マジかよ、、、ゴーレムの核ごと吹き飛ばしやがった、、、なんて野郎だ。だがあれは、、、」

急にエルキンドさんが驚いた様な顔で何かをブツブツとつぶやき始めてちょっと回収してくるわ!って言って転移して直ぐに添島を連れて帰って来た。そして

「あの技燃費悪すぎだろ。あれもうちょっとどうにかならねえか?」

エルキンドさんは添島に愚痴を零し始めた。だがウッドゴーレムを倒したのは倒したので合格扱いにした。エルキンドさん曰く前言撤回って事はしないらしい。やっぱり添島君は凄い、、、次は私の番だから私も頑張らなくちゃ。あとウッドゴーレムとの戦いが終わったらエルキンドさんに魔法の事で沢山聞きたい事があった。何たって元の世界で魔法を主に使って活動していた人だからきっと私にとって良いことを教えてくれそうな気がした。そして私はエルキンドさんに呼ばれて一緒に転移したのであった。


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