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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
8章 森エリア
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78話 男爵様の力試し

俺達はジジイにグリフォンの素材をふんだんに使った軽くても強度がある防具を受け取り転移碑の方へと向かう。さて、次はどんな階層なのやら、、、そう思いながら転移碑で三十階層のボス部屋の先に転移する。

「うお、、、これは、、、」

俺達は転移先から三十一階層に足を進めて少し落ち着いた気持ちになった。少し最近は洞窟やら沼地、、、渓谷とあまり目の保養になる様なエリアではなかったが、今俺達の目の前に広がっているのは広大な森だったのだ。俺達は森林浴をしている様な気持ちになり頬を緩ませるが油断してはいけない。森は他の階層に比べて足場もしっかりしており安全そうに見えるかも知れない。だけど、実際にはモンスターの巣窟である。沢山の木々はモンスターが身を隠すのに適しておりいつ何処から奇襲を仕掛けてくるか分からない。集中して行こう。

「モンスターが木々の間に隠れているかも知れないから周りに注意して行こう」

「その通り、、、」

「っ!?」

俺はいきなり真横で呟かれた聞き覚えのない声に反射的に飛び退いた。俺は決して油断をしていた訳では無い、、、ましてや注意喚起を促している最中である。だが、身体を密着させられるまで一切気配に気がつかなかった。

「反応は悪くねぇな、、、」

俺は先程呟いた本人を見る。容姿は痩せ型の青年?だが声はどこか大人びている。そしてその青年はローブを羽織り腕には何も持っていないが腕組みをして俺達をニヤニヤしながら眺めている。だが先程の事を思い出して俺からは冷や汗が流れる。

「まぁ、俺は手荒な真似をしたくない、、、いや、そんな言い方したら警戒するか、、、?まぁ、一先ず俺に付いてこないか?」

いやいや、余計に怪しいだろ!そんなの付いて行く訳が無い。

「いや、俺達はお前に構っている暇は無い。第一にお前がなんの目的があるのかも分からんしな、、、」

添島が呆れた顔で話す。

「まぁ、自己紹介をしよう。俺はエルキンド・ネイザード、、、だ。まあ元々貴族だ、、、ここには昔護衛任務でここに来た。まぁ、色々あったんだ、、、話せば長くなるから話は後にしよう、、、まぁ、単調に言うと俺の目的を教えてあげようか、、、先ずは君達の実力を試させて貰おうか、、、木泥人形生成ウッドゴーレムクリエイト!」

エルキンドはそう言うと徐ろに地面に片腕を埋めて魔法を詠唱する。

「いきなり戦闘か、、、まぁ、良い!来るぞ!」

「四重強化、、、」

山西が魔法を詠唱し終わる前にエルキンドはウッドゴーレムの詠唱を終えた様で、、、

転移ワープ、、、睡眠誘発エヴォークスリープ

山西の目の前に瞬時に移動し山西の頭を触った。早い!詠唱が早すぎる!

「なっ!」

そして山西は地面に倒れた。

「先ずは一人、、、」

「くっ内部圧縮属性、、、っ!?」

「遅いよ、、、それじゃあ隙だらけだ」

唐突に背後から声が聞こえ俺を強烈な眠気が襲い意識を失う。

「二人、、、」

「くっ、、、気貯蔵オーラタンク!」

添島は生成された高さ五メートル程あるウッドゴーレムと戦っている。

「ほう、、、ウッドゴーレムとあそこまでやり合えるとは、、、彼は強いね、、、」

木鞭ウッドウィプ吸収ドレイン

エルキンドは太さ一メートル程の巨大なしなやかな大木を一瞬にして生成し、亜蓮がマナを込めて放ったであろうナイフを撃ち落とし魔法を詠唱中の重光と亜蓮とアクア、、、そして添島を木の鞭で締め付けるようにして拘束する。

「まぁ、よく頑張ったよ。だけどね、、、君達は誰かが囮になら無いと技をまともに出せないのかい?勿論ヘイト集めは大事だけどね、、、覚えとくと良いぜ!」

エルキンドは最後表情と口調を変えて言った。

「どうしようもない程力のある敵と出会った時は、、、誰かが囮になって逃げれると思うな、、、全員で協力しなきゃいけない、、、お前達の中で今の所一番強い奴は、、、彼、、、だよな?」

エルキンドは添島を捉えて笑う。

「安心しろ、、、直ぐに終わる、、、それを良く見ておくと良い吸収ドレインの威力はかなり下げているから君達は意識を失う事もないだろう」

エルキンドはそう言って意識を失っている山西と安元を木で縛り上げて起こす。その時だった。

気円蓋オーラドーム!」

「ほう?面白い技を使うね、、、まぁ、安心してくれ、、、俺は君達を殺したりはしないよ」

「俺達を殺せるかどうかは先ずは本気の俺と相対してからその口を叩くんだな!」

添島も勝てない事は分かっている筈なのにエルキンドを挑発する。それを聞いたエルキンドは笑い言った。

「いいな、俺そう言うの嫌いじゃないぜ」

そして添島はグリフォンに食らわせた最後の一撃と同じ様に渾身の一撃を放つのだった。


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