表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
7章 渓谷エリア
68/544

66話 谷獅子竜

ワードバグって消えて焦って書き直したので誤字とか多いかもしれません。

ヴァレオンとの戦闘を終えた俺達は消費したマナを補うかの様にゆっくり進みながら息を吐く。一先ずヴァレオンは去って行った訳だが、あの様子だとまだ俺達を諦めている感じでは無かったから壊さはある。この二十七階層は先に進むにつれて川が大きくなり、滝のようになっている所があった。だが、それといって崖の角度が急すぎて滝の内側は空洞になっており通路は割と塞がれてはいなあので俺達はそこまで苦労せずに進めている。だが、滝があると言うことは転落した時のリスクは大きい。普通に崖から落ちても俺の様に助かる場合もある。まぁ、俺の場合は特殊だが滝や川がある場合は先ず脚が滝に触れると流されてしまう事は間違いない。この階層の滝は崖の角度が急な事もあって物凄い勢いで流れている。あれに巻き込まれると助かる確率は低い。いや、あの濁流に呑まれた状態で崖から落下して助かれと言う方が無理があるだろう。そして、今も俺達は目の前に滝壺を見据えるが俺達の足が止まる。何かいるな、、、通路になっている部分の更に裏側。滝壺の様になっていて水が覆っている部分から長い牙が見えている。俺はあの牙に心当たりがあった。試しに亜蓮にナイフを投げて貰うと牙は動きナイフはその牙に砕かれ下に落ちる。それで俺は確信に至り、重光に火属性で火力がある攻撃をその牙がある場所に撃ち込み続ける事を指示する。普通水中にいるモンスターには深炎の様に雷を送るとかなりのダメージが入るのだがこのモンスターに限ってはあまり効果が無いことを知っていたので火属性を指示する。

多重雷火槍マルチフレイジングランス

雷や炎の槍が牙がある場所に向かって飛んでいき暫く時間が経過する。すると

「グオオオア!」

ガラガラとした鳴き声を鳴らしながら四本の足で大きな生き物が大量の水飛沫を上げながら飛び出した。だが、その生き物の身体にはそこまで大きな傷は付いていない。奴はバクナムル。岩の様に硬化した皮膚を持ち、大きなしゃくれた下顎には大きな牙が生えている。バクナムルは滝壺の裏などに潜伏しておりそこからの急襲を主な戦闘スタイルとしている。その一撃はヒッポグリフさえも一撃で葬る威力だと言われている。だが、滝壺がある水辺ままで頭の賢いヒッポグリフが近づくのは稀であり滅多にその下顎がヒッポグリフを捉える事は無い。それにバクナムルは動きが遅く目の前に出てきた物を何でも丸飲みする習性があるため、お腹が満腹になり滝壺で休んでいる事が殆どである。今回バクナムルは通路に出てきてかなり邪魔で俺達が通る場所は無く、近づくと俺達が食われてしまいそうだ。だが、俺達は似たような習性をもつモンスターと既に戦っている。そう、沼地エリアのボスだ。あのモンスターは大食漢で食べ物に反応して身体が動いていた。勿論バクナムルも同じ様に動く。俺は、マジックバックに手を突っ込み大きな肉の塊を取り出し、滝壺の中に放り投げる。するとその瞬間バクナムルは肉に飛びつく。そして、俺たちはそのまま思ったより浅い滝壺に全力で突っ込み、牙が壁に刺さって必死に引き抜こうとしているバクナムルを横目に駆け抜ける。この滝などがある場所はモンスターの楽園である。ヒッポグリフなどの大型飛行モンスターの視線を遮る事が出来、絶好の隠れ場所にもなる。だが、逆にそれは俺達にも言える事だ。この滝壺が複数この階層にあるお陰で俺達は容易に隠れたりしながら進む事が出来、二十六階層よりサクサクと二十七階層の探索は進んで行く。そして、俺達が二十七階層の終盤に達した頃だった。

「グオオオオオオ!」

はるか上空から聞き覚えのある遠吠えが聞こえる。不味い!ヴァレオンだ!今の俺達はマナが回復し切っていない。この状態でヴァレオンと戦うのは自殺行為だ。俺達は急いで近くの滝壺に飛び込み息を潜める。あの鳴き声の聞こえた距離から考えるとヴァレオンは相当近くにいる。そして、ヴァレオンの嗅覚はヒッポグリフとかの比では無い。滝壺の裏に隠れていても見つかるのは時間の問題だ。幸い俺達が隠れた滝壺の裏はバクナムルの様な大型モンスターは住み込んでおらず割と大丈夫そうだ。そして、重光に指示を出し、入り口を塞いで貰う。勿論小さな穴は開けている。そして、時は来た。

(ドンッ!)

来たか!

「グオオオオオオ!」

ヴァレオンが滝壺の外側から俺達を覗きこちらを見ており壁を破壊しようとしている。重光を援護し、壁部分に氷と土を使い補強するが徐々に亀裂は大きくなっていき

「きゃぁあ!」

「グオオオオオオ!」

ヴァレオンが滝壺に入ってきた。身体は所々焦げており傷がある。間違い無い。先程戦ったヴァレオンだ!くそっ、、、!やるしか無いのか、、、俺達はヴァレオンの威圧に一歩退く。こうしてヴァレオンとの二ラウンドが始まったのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ