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学校内の迷宮(ダンジョン)  作者: 蕈 涅銘
5章 洞窟エリア
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29話 バーンダメージで敵を倒したかった

最近連日更新にするにつれてクォリティが下がってる気が、、、_(:3」z)_、、、。あとあとがきで補足説明遅れてます、、、すみません

「キュイィィイ!」

俺がモグラの爪攻撃を食らってすぐにモグラは強襲を仕掛けてくる。モグラは一切手を緩める事は無い。だが動きは単調だ。避けるのは然程難しくは無いだろう。さぁ、反撃の時間だ。とは言ったものの俺はエンチャントを使う事は出来ない。温度を感知して余計な敵が寄ってくる可能性が高いからだ。だから、

(カキン!)

亜蓮がククリで直接援護するがモグラの爪で弾かれる。

三重強化トリプルアップアタックスピード!」

「はぁぁぁあ!」

山西が身体強化で俺達にバフをかけ俺は亜蓮にモグラの注意が一瞬向いた隙に返す刀でモグラの胴体を斬りつける。だが、

(ギィィン!)

モグラの身体に岩が生成され俺の剣を防ぐ。

このモグラは自分のマナを使用し自身の身体に岩を纏う事が出来るのだ。これではまともに俺達の攻撃は入らないだろう。だがそれも解決する男が俺達の中にはいた。

「おっと、俺を忘れて貰っては困るな、、、気貯蔵オーラタンク!」

添島だ。添島が身体にエネルギーを纏いながらモグラの背後から斬りつけようとする。それを感知したモグラは流石に不味いと思ったのか地面に一瞬で逃げた、、、と思われたが

(ヒュウン!)

「添島!後ろだ!」

奴は一瞬で地面を潜り俺達の後ろから添島目掛けて物凄い勢いで身体を回転させながらドリルの様に飛んできた。幸い円状になってモグラを数で攻めていた俺達は直ぐに気づく事が出来た。

「それくらい、、、分かってら!」

(ギリギリギリ!)

さっき溜めたエネルギーを逃さない様にと添島は振り返りながらモグラを迎え撃つ。嫌な金属音を立てながら添島とモグラは鍔迫り合いを続ける。地味に添島が押され始めている。最初こそは添島が優っていたものの途中からはモグラの優勢だ。つまりは瞬間的な火力では添島が優っていたが総合的な火力では添島が劣っているのだろう。添島も苦しそうな顔をしている。だが、回転し続けているモグラを見ていて分かった事がある、、、それは奴は回転している間は曲がる事が出来ないという事だ。だが、添島は分かっていた。避けてもまた壁などに潜ってまた奴は飛んで来ると、、、そうなった場合余計に体力を消耗する。だから現在この様な状態になっているのだ。そこで俺は良い案を思い付く。

「重光!火球ファイアボールをあのモグラに撃ち続ける事は出来るか!?」

「出来るけど、、、他の敵が集まってくるんじゃないの、、、!?成る程ね、、、分かったわ」

重光は俺の意図を汲み取った様でファイアボールをモグラに向かって撃ち始めた。すると、、、

(ドドドドドド!)

(バリィン!)

いつもの様に温度に反応した地中のムカデが岩を放ちながらモグラにぶつかりにいくがムカデは無惨にも頭を爆散させる。しばらく、撃ち続けるとモグラの動きが次第に鈍りだした。そして、、、

「おりゃあぁぁぁあ!」

(ギィィン!)

「キュイィィ!」

添島の剣がモグラを弾き飛ばし、モグラは地面に転がる。そして、モグラからは白い煙がモクモクと上がっている。そう、これが俺の目的だった。いくら自身に岩を纏わせて硬くなるとは言っても恐らく生物だ。外側から火の玉をぶつけられ続けたら岩の内部の温度はトンデモ無い事になる筈だ。もう身体が焼けてしまう位の温度だろう、、、だがこのモグラの現在の状態を見るに岩の内部は多少高温にはなっているものの死ぬほどの温度にはなっていないみたいだ。ただ、熱は確実にモグラの体力を奪っていた。モグラはもう地面に潜る体力は残っていない様で岩を二重に纏い、爪で攻撃してくる。だが動きは鈍い。

「はぁっはぁっ、さっき俺の攻撃をお前は避けたよな、、、?つまりは爪以外では俺の攻撃は食らいたくないって事だよな!」

添島が息を切らしながら叫ぶ。そして向かってくるモグラに対して

「はぁっ!」

山西が槍を腕に引っ掛けてモグラの身体の重心を傾ける。そして、

射盾加速バックラーアクセラレート!」

亜蓮はモグラの懐に入り込み横側からモグラを盾の火薬を爆破するのと同時に殴打する。

するとよろけたモグラの爪攻撃は添島には当たらず。

「はぁぁぁあ!」

(バキバキバキ!)

エネルギーを纏った添島の大剣はモグラの横腹に綺麗に食い込みバキバキと岩を砕きながらモグラを切り裂いた。

(ブシュゥゥウ!)

「キュイィィィィイ!」

そしてモグラは鮮血を散らしながら地面に倒れる。

「ふぅ、、、」

添島は疲れた声を出す。俺も疲れた。こんなのがバンバン出てきてたらきりが無さそうだ。だが、俺達はモグラを回収し、先へと進んだ。そして、十九階層を突破したのだった。途中あの大蜘蛛と遭遇し、戦う事になったのだが、あのモグラと戦った後ではかなり弱く感じた。次はボスがいる階層だ。前回の件もある。慎重に行かないといけない。そして、拠点に戻り素材をジジイに差し出す。ジジイ曰くこのモグラの素材とあの大蜘蛛の素材は武具にするのにかなり適しているらしく、俺達はこの後ジジイが見守る中、戦闘訓練も兼ねてこのモグラと何回か戦う事になったのであった。少しでも戦闘の参考にしようとジジイの戦闘も見せて貰ったのだが正直全然参考にはならなかった。何故なら、、、全てワンパンで片付いてしまうからだ。俺達では一切通らなかったモグラの身体も岩ごと吹き飛ばしてワンパンしてしまうのだ。元々の力量が違いすぎるこれではあてにならない。こうして、ジジイは俺達の新しい武具作りに取り掛かり、俺達も明日への準備を整えるのであった。どんなボスなのか気になるところだ。だが、前回の様に被害があまり出ない事を祈るのみだ。あれだけは勘弁して欲しい。自分では分かっていても安全にいたいのだ。多分今度は大丈夫、、、。そう信じて俺達は眠りにつくのであった。


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