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最強プレイヤーが代表チームを率いて世界一を目指す話(旧題/日本サッカー架空戦記)  作者: 三輪和也(みわ・なごや)
グループリーグ第1戦/幸先
8/112

考察その1

 相手の立場になって考えよう。

 アルゼンチンチームの思考を正確に読み取ることができれば、ピッチ上でこれから発生する現象を見越せる。


 試合開始早々リードを奪われる展開。

 慎重にゲームにはいっていたアルゼンチンとしては予想外の展開だっただろう。

 なるべく早い時間帯に追いつきたいはずだ。

 同点に追いつかれれば日本は動揺するかもしれない。すぐに逆転する展開だってありえる。先制したからといって圧倒的に有利な立場になったわけではない。


 アルゼンチンの攻撃の軸はトップ下の10番。それは直前のフランス戦でもわかっている。

 10番のボルヘスにボールを集めてくるだろう。彼はチームメイトから絶大な信頼を集めている。ビデオを観たからわかる。

 11番もプロデビュー済みの選手ではあるが、ボルヘスのように先発で出場するほどクラブからは認められてはいない。

 ボルヘスは実力のある選手をおしのけレギュラーを奪いとり、そしてアマチュアとは比較にならないほどプレッシャーがあるプロリーグでゴールを奪っている。

 普通17歳といえばプロデビュー直前の年代なのだ。そういったプロクラブで(数分間の途中出場ではなく)先発出場で活躍(・・)している選手はほとんどいないそう。

 それについては木之本が教えてくれた。この大会でボルヘス並に試合に出ている選手はあと2人しかいない。


 ……ボルヘスをフォローするため中盤やDFが押し上げてくる。中盤でカウンターから追加点のチャンス。イメージはできている。

 なんにしても俺の先制シーンはできすぎていた(・・・・・・・)。左沢からのパス、俺のドリブル、シュート。そのすべてがスーパープレー。もう1度やってみせろといわれてもきっと無理だ。

 アルゼンチンの守備も軽すぎた。日本をナメていた感もある。

 奴らは同じ轍を踏まない。特に俺は警戒されるはず。

 したがって、追加点があるとしたら、それは3人4人が絡んだコンビネーションから生まれるはず。

 日本のFW陣は鹿野、鮎川、志賀。3人とも飛び抜けた特長をもった選手。その個性が噛み合えばアルゼンチンの守りを凌駕しえる。


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