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最強プレイヤーが代表チームを率いて世界一を目指す話(旧題/日本サッカー架空戦記)  作者: 三輪和也(みわ・なごや)
グループリーグ第2戦/幽玄
42/112

考察その3

 この試合が始まる前のグループBの順位表を簡単にまとめよう。


 1位セルビア、勝ち点3、得点6、得失点差+6。

 2位日本、勝ち点3、得点1、得失点差+1。

 3位アルゼンチン、勝ち点0、得点0、得失点差-1。

 4位トリニダード・トバコ、勝ち点0、得点0、得失点差-6。


 セルビアは初戦トリニダード・トバコ相手にゴールラッシュをあげグループリーグの首位に立った。勝利したことはもちろん、大量6得点のもつ意味は大きい。

 だがこの試合、今のところスコアは日本4-1セルビア。日本が3点をリードしている。

 後半戦ゴールのないまま終わればこうなる。


 1位日本、勝ち点6、得点5、得失点差+4。

 2位セルビア、勝ち点3、得点7、得失点差+3。

 3位アルゼンチン、勝ち点0、得点0、得失点差-1。

 4位トリニダード・トバコ、勝ち点0、得点0、得失点差-6。


 そしてアルゼンチンがトリニダード・トバコに勝利すれば勝ち点3。

 グループリーグの第2戦を終えセルビアとアルゼンチンが勝ち点3で並ぶことになる。

 第3戦そのセルビアとアルゼンチンがグループリーグ2位を賭けて直接対決、その時有利な立場にあるのはどちらのチームか? 『勝ち点』で同じなら、次に順位を決める数字は『得失点差』だ。

 セルビアは初戦を終えた時点であった+6の貯蓄を、日本戦の前半だけで+3にまで減少させてしまった。

 アルゼンチンとトリニダード・トバコの試合結果にもよるのだが、おそらくアルゼンチンは大勝するだろう。それが大方の予想。

 だからセルビアの監督はこう考える。

(日本相手にこれ以上失点を重ねてしまえば、同じ勝ち点でもアルゼンチンに得失点差で負けてしまう。グループリーグの最終戦、引き分けに終われば3位に転落してしまうことは避けたい。だから3点差がついたこの試合の後半は、同点や逆転を狙うよりもまず守りからはいり、このままゲームが動かない展開を望む)。


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