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最強プレイヤーが代表チームを率いて世界一を目指す話(旧題/日本サッカー架空戦記)  作者: 三輪和也(みわ・なごや)
グループリーグ第1戦/幸先
20/112

考察その2

 全力で戦っている。

 両チームとも次の試合のことなど眼中にない。

 ここですべてを出しきるつもりで戦っている。

 最大7試合をこなすことになるU-17ワールドカップ。日本とアルゼンチンの試合は3試合あるグループリーグのたかが1試合にすぎない。このゲームで負けたからといって敗退が決まりはしないのだ。

 しかし手を抜くことは許されない。

 グループリーグだからといって「相手が強すぎるからこの試合は落としてもいい」とか、「決勝トーナメント進出は決まったから第3戦はメンバーを落とそう」ということにはならない。

 なぜならば、大会中1度でも気の抜けた試合を選手たちが経験してしまえば、監督やコーチがどう盛り立てても下がったテンションはあがらないからだ。頭のスイッチが『オフ』にはいってしまったら元に戻すのは難しい。そんなチームはトーナメントに残ってもすぐ敗退してしまう。

 選手の精神面をコントロールすることは歴戦の名将にも難しい。

 1度戦意を喪失した選手、1度『楽』をおぼえた選手を短期決戦である大会中に再生させることはできない。

 つまりグループリーグの最適な戦略は、どんなシチュエーションでもアクセルを踏みこみ、選手の緊張感を保ちながらすべての試合で勝ちを狙いにいくことだ。



 だからアルゼンチンはあきらめない。


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