いざハーレムへ!への第二歩
ずいぶん間が空いたように感じます。申し訳ありません。
内容忘れてしまっていたのですが、頑張って書きました。どうか読んでやってください!
「李稔さん…。誰ですか、そのヒト……」
「ひっ……、か、会長…?」
李稔はいつもと違う様子の生徒会長奏 葵((かなで あおい))に恐怖を覚えた。
いつもニコニコと笑っており、優しそうな印象なのだ。生徒にも先生にも信頼されている。ただ一つだけ怖かったのは怒る時もずっと笑顔だということだ。
しかし今は笑顔ではなく、真顔で静かに佇んでいる。
「李稔さん…私の質問に答えてください。そのヒトは誰なんですか?」
葵は冷ややかに李稔に問い詰める。
「え、えっと…、お、幼馴染、というか。……その…」
「李稔?私たちは正真正銘の幼馴染よ。何をそんなに迷うことがあるの」
李稔はなんとなく何を言っても葵は怒りそうだなと思い、言葉を濁したのだが結莉がそれを許してくれなかった。
いくら幼馴染でも朝から抱きつくなどの行為は(しかもあまり時間がないというのに)、おかしいだろう。
「そうですか。幼馴染ですか。なら、一緒にいるのはおかしいことではありませんね」
「そ、そうですよね。……ほっ」
「ではなぜ、朝からその幼馴染さんに抱きついていたのですか?」
「……………っ!!!」
葵が納得し、李稔はごまかせたっ!!と思った。のも束の間、すぐさま葵から核心に迫る質問を投げかけられた。
李稔は困った。どうやら葵は李稔が結莉に抱きついていたことに怒っていたようだ。と、李稔は解釈した。
「いやいや!ただの事故だよ!!事故!私がこけそうになって、それで寄りかかってしまったんだ!!!」
李稔は必死に訴えかける。とりあえず葵の怒りが治まりますように!と、強く願いながら。
そこでまたもや邪魔が入る。全く空気が読めないにも程があるだろう。
「いや、李稔は私が後ろから抱きつかれると落ち着くって……っ」
「わあああああ!な、何でもないから!気にしないで!!」
李稔はすかさず結莉の口をふさぐ。李稔は結莉にもう何も言うな!という意味を盛大に込めた目できっと睨む。
どうやら結莉は空気が読めない人ではなく、わざと李稔の弁解の邪魔をしていたようだ。その証拠に結莉の李稔を見る目はとても不満げで、葵を見る目は嫉妬深いものだった。
そのことに気づいていないのは、どうやら李稔だけのようだ。
「そうですか。ではその方とは何の関係もないのですね!」
「うん!そうそう!そうです!だから早く学校行きましょう!!!」
葵は”何の”の部分をやたらと強く強調し、結莉を見ながら言う。
李稔はそんな葵の様子に気づかず、結莉に自分の家の鍵を渡し、戸締りを任せ、葵の手を引いて道路へ出て行った。
李稔の家にはとても寂しそうな結莉だけが残った。
ありがとうございます。本当にお疲れ様でした。
想像しにくい文になってしまって本当に申し訳ありません。
次回頑張ります…。