いざハーレムへ!の第二歩への一歩
少し間を空けての投稿です!若干内容忘れていたので書くのに少し時間がかかってしまいました。
どうぞお楽しみください!
「う・そ・つ・き」
結莉は本当に本当に楽しそうにそういった。
「な、な、な……」
李稔は自分の耳を押さえながら、顔を真っ赤にしている。
そんな李稔に結莉は勝ち誇った顔でいった。
「李稔は嘘をつくときとか何かをごまかそうとするとき、顔がひきつるのよ。…もしかして自覚してなかった?」
結莉はひたすら楽しそうにクスクス笑っている。昔からの付き合いだけあって、李稔の癖などはよく知っているのだ。
李稔は昔からそんな結莉に頭が上がらない。李稔も結莉のことはなんでも知っているつもりだが、結莉にはこれといって弱点らしきものはない。結局、李稔は結莉には勝てないのだ。
「…っ!べ、別に何もごまかすことなんてない…。」
李稔は顔が引きつらないよう、両手で頬を抑える。それでも結莉にはごまかそうとしているのが丸分かりなようで、意地悪モードにスイッチが入ってしまった。
結莉は頬を抑えている李稔の両手首を掴むと、強引に壁に押さえつけた。
李稔はこれに驚き、目を大きく見開く。だが次の瞬間には自分の置かれている状況を理解したのか、顔をさっきよりも真っ赤にし、結莉から逃れようと体を動かす。
「ちょっ…、なん…!」
「李稔、なんで私を拒むの?私はこんなにもあなたのことを想っているのに…」
「変な言い方するなっ!」
結莉は鼻先が触れんばかりに李稔に顔を近づけ、ほとんど本当のことを言った。だが、やはり李稔はそうとは受け取らなかったようで、顔を横に逸らし完全に拒絶している。
結莉はそこまで拒絶されるとは思っておらず、楽しかった気分が怒りに変わっていった。
「…昨日片付けたばかりの部屋、見てくるわ」
「えっ!ちょっと!まっ……!!」
結莉は李稔の拘束を解くと、さっさと李稔の部屋へと向かった。その間、李稔に手をグイグイ引かれるが結莉はそんなことは気にせず、スタスタと歩く。
李稔はそんな結莉を見て、やっと怒っていることに気がついた。
李稔はそう気づくとほぼ同時に後ろから結莉に抱きついた。そうすると、結莉は李稔のことを許してくれるのだ。
これは李稔が知っている唯一の結莉の弱点だった。
ガチャッ
「失礼します。李稔さん、お迎えに…」
その場の空気が一瞬にして凍りついた。
玄関を開け、現れたのは綺麗な女の子。顔が小さく、目はややつり目、まるで猫のような少女だった。
そしてその少女は結莉に後ろから抱きついている李稔を見ていた。
誰も動かない。そんな異様な空間を打ち破る言葉が響いた。
ありがとうございました!!!
正直次の話をどんな風にするかとか一切考えていないので、中身が薄っぺらいものになると思いますが、とりあえず最後まで書ききりたいと思います。どうか最後までお付き合い願います!!!