いざハーレム!への第一歩
『最強伝』二話目!
一話目より成長した感じはあります!それでもまだ読みづらいと思いますが、最後まで読んでいただけることを願っております。
李稔は必死だった。
結莉に会いたくないと思い、学校へ行こうと準備をしていたのだ。それなのに今、会ってしまったら準備したことが全部水の泡となってしまう。それこそ綺麗とは言えない部屋から衣服やら教材をかき集めたのだ。その苦労をここまできて無にしたくはない。
しかし結莉は譲らない。
李稔がドアを開けられまいと引っ張ってはいるが、結莉も負けじと引いている。
「何の用だよ、ゆう姉……!」
「そっちこそどういうつもりよ…!大人しくドアを開けなさい!」
二人は全力でドアを引っ張り合う。
「私はもう、学校へ行くんだよ……!だから、今日は帰ってくれ…………!!」
「学校へ行くのなら、なおさらドアを開けないとダメなんじゃないの………?」
「うっ……!」
結莉に最もなことを言われ、李稔は言葉に詰まってしまった。
だがここで開けるつもりはないのか、なおもドアを引っ張る。
「意地を張っているだけなら、大人しく開けたほうがいいんじゃないの?」
「っ……!」
結莉はなおも李稔の痛いところを突く。
実は李稔にはどうしても開けられない理由があるのだ。
それは…。
「もしかして…昨日片付けたばかりなのに、もう部屋散らかってるの?」
結莉は黒い声で李稔に問いかける。
「…………っ!!!」
李稔は図星を突かれ、つい手の力が緩んでしまった。結莉はその一瞬を見逃すことなどするはずもなく、思いっきりドアを引っ張る。
ガチャッ!!
「ゲッ…!しまった………!!」
李稔は数秒前の自分を恨んだ。さっき、結莉が言ったことは李稔を見透かしたから言ったものではなく、李稔の動揺を誘うための言葉だったのだ。ドアを開けて入ってきた結莉の顔はそれを証明するものだった。
「おはよう、李稔。今日はどうしたの?あんなに私を入らせまいと必死になるなんて。」
結莉は美しい笑みを浮かべている。しかしその笑顔はどこかとてつもなく黒いもので、李稔は背筋がぞっとした。
「ねえ、どうしてなの?もしかして本当に部屋が散らかってるの?」
「ま、まさか、一日で散らかるわけ……」
李稔は相当焦っていた。
なぜなら、昨日結莉が李稔の部屋を片付けたあと、黒い笑顔で「次、散らかしたら一生私の監視下に置くからね」と脅されたからである。
「それなら、入っても平気よね?」
「や、あの…今はちょっと……、その……そ、そう!これから学校に行くから!扉の鍵締めなきゃだし、だから今日は帰って、もらいたい、んだけど……」
顔を引きつらせながら必死に言い訳を口にする李稔。
なぜか勝ち誇ったように結莉が微笑みながら李稔に近づいてくる。
李稔は後ずさる。が、後ろには壁があり左右を結莉が腕で遮ってしまったため、完全に逃げ場をなくしてしまった。
どうすればいいのか分からず、オロオロしている李稔を結莉は可笑しそうに見つめる。そして、自分より背の低い李稔に合わせ少し身をかがめると、耳元に口を持っていき、囁く。
お疲れ様でした!やはり少し読みづらかったでしょうか?
でも成長期((のはず…))なのでこれからもどうぞよろしくお願いします!!!