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All the lie,All the love

「恋愛とは嘘で成り立っている」

とどこかで聞いたことがあります。


それが本当かどうかはさておいて、

そのことをイメージして作りました!

ではどうぞ!!!!

夜、雨が降る中、君はやってくる。


濡れた記憶の片隅で、俺をあちこち掻き回すため。


君をなくして、生きていけるのかと、疑問は数多く存在した。


けれど、悩んでみても仕方がない。


飲めない酒を飲み干して、決心を心の奥底で固める。


けれど、いらいらするばかりで、一日中長い間祈るばかり。


どうか俺を忘れないでくれ。俺を忘れないようにしてくれ。




この夜の彷徨いを止めるために、


確実に足音を鳴らして君はやってくるんだ。


深い深い夜の眠りの中で、夜が明ける前に俺は目を覚ます。


俺は君を想って、数十回も何百回も悩みに悩んだ。


君と俺との間にはあまりにも障害が多く、


何度もぶつかりそうになってはまた体勢を立て直す。


そんな毎日が繰り返し続くんだ。


けれど、これしきの事はなんてことはない。


俺達二人なら、簡単に乗り越えられる。


まだ俺のことが理解できないの?


想う女は自分の手で最後まで守る。


俺の愛を試すのだけはやめてくれ。


他の男と違って、君が望むものは何だってわかる。




だから、今日一日だけは言わないでくれ。


挨拶なんて醜いだけなんだ。


頼むから、惨めな俺を置いてかないでくれ。


確かにぎこちないところもあった。


確かにうまくいかないところもあった。


けれど、お互いに愛しているし、愛し合っていたから、


終わりは見えているけれど、ただ一人お前だけを愛すよ。


だから、今日一日だけは何も言わないでおくれ。


お前に向かって、お前の手を握って、直接話したいことがあるんだ。


頼むから行くなよ。頼むから置いて行かないでくれ。


後悔するだけだから。それだけだから。




俺の日常からは笑みが消えてしまった。


そう、俺の目には涙さえ滲むことはない。


そして、心の奥底である思いがざわつくんだ。


もうこれ以上生きていたくない。


君の想いに狂っちまいそうで、会いたいのに会えない。


このもどかしさが、死にたくなるほど頭にくる。




畜生、みんな終わってしまった。


みんな嘘だったなんて知らなかった。


知るすべがなかったんだから。


俺はやっと理解した。君が必要なんだと。


傷ばかりが増えていく体で、俺に耐えていた君。


慰めても、また繰り返すたび、避けていた俺。


一体、どこからすれ違ったのだろうか?


答えの見えない迷路の中を彷徨い、長く続いた沈黙。


俺は一人殻に閉じ籠り、迷いに迷った放浪者。


その中ではあれこれやっても何もできず、


ただただ無意味に時間だけが過ぎて行く。


だから、初めて出逢ったあの頃のように、


俺達がまだ未熟だったあの頃のように、


そっと近づいてくれることを信じているよ。




けれど、君は突然何も言わずにいなくなり、


それでいて、連絡をよこすこともなく、


何も言わずに時間だけが過ぎて行く日々が続いた。


しかし、君は何もなかったかのようにある日突然現れて。


僕を弄んだのか?それとも愛が引き合ったのか?


俺は一日に何度も何度も混乱して。




人生の中でたった1,2回弄んだおもちゃ。


君は何を望んでいるのかと、聞き返してみたんだ。


とても短い時間で、あまりにも簡単に溶けてしまったお菓子。


くたびれた心、俺はもう我慢できない。


早く俺をつかまえてよ。消えて無くなってしまう前に。




君のためにしてきたすべてのこと、


そのすべてを君のために捧げてきた。


君は何も知らないだろう。


何も知らずに生きてきたのだろう。


俺は一人残され、孤独な人となった。


俺の記憶のポケットには君はいない。


君は一体どこに隠れているの?


その狭間で迷う俺の格好が、


ポケットの中で微塵に散らばる。


近づいた別れに向かう紙切れ。


これは一体何を指し示すのか?


俺にはどうすることもできない。


だから、とりあえず変わってみるよ。


何もかも、全て涙で笑い流すよ。




どんなに愛しても俺のしたことが罪になるのなら、


俺はたった一握りの灰にでもなってやる。


今日もうるさい目覚まし時計の音が部屋中に鳴り響き、


ウザったい君の声が耳鳴りのように俺の耳を劈く。


今日も君に起こされるだけのこの苦痛が、


君の想う奴のせいであったとしても、


たとえ君に避けられない事情があったとしても、


俺は何があっても君のことを待ち続けている。




けれど、今日君の男に会ったよ。


俺は君に会うと、反吐が出る。


なぜなら、そいつの横にいたのは君じゃなかった。


君達はどうせ似たもの同士。


だから、お似合いだよ。それでもいいなら、君は行けよ。


そんな奴を待っている君は、


いつか何の理由もなく俺の下に駆け寄ってくる。


それはさみしいから?もしくは、悲しいから?


二度と俺の目の前に現れるな。


君達二人とも、愛なんて笑えるんだよ。


君が望むことは何でもしてやったのに。


君が辛い時は俺が慰めてやった。


なのに君は行くのか?俺を置いて行くのか?




何が間違っていたんだよ。


俺に命令してよリーダー。


胸を締め付けるために存在する美しい束縛。


君に導かれるままに、両目を固く閉ざすんだ。


今日もチクタクと時計の針の音が部屋に響き渡る。


今まで感じることのなかったこんな感情。


何をためらうことがあるの?


俺の全てを手に入れてくれ。


誰かを愛すことで、誰かに愛される。


誰かの愛を求めることで、誰かの愛に狂う。


誰かと別れることで、どこかでまた会える。


君は誰かの女になり、俺は誰かの男になる。


そしてわかる。君は、俺は一体誰なのか?


この世の果ての誰かが、この世の果ての誰かと、


巡り合うその中で、これが俺達の最後のLOVE。

曲をもとにして作りました。

私は「誰かを愛すことで」のとこが好きです。

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