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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

ヒーラー最弱にはわけがある

作者: クラクラ堂
掲載日:2026/02/01

*1

 ここはヒーラーが最弱の世界。

 なぜなら「すべての住人が回復、再生能力を最初から持っている」。

 擦り傷、切り傷、病気などあらゆる外傷や内傷に対して体が再生し生き残る。

 そのため、住人たちは必然で「ヒーラー」だからだ。


*2

 住人たちは何の職業を選ぶのか?

 まず、病気や怪我と無縁の体であるため医者がない。

 医者以外の職業は横並びとなっており誰が何をしていよう関係ない。事故が起きようとも致命傷でなければすぐ復帰する。

 製造業はすさまじいものであり怪我をしても誰かがすぐ治療しすぐ復帰。彼らにとって傷は「小石にこけた」ぐらいの感覚である。



*3

 さて、彼らがなぜこの能力にいたったのか。

 それは他の世界から侵略である。

 元々、限られた住人がヒーラーだった。しかし、攻撃性能が高い侵略者であったため「子供や老人をヒーラーにするしかない」となった。

 結果、1人傷ついても後方の者が回復させる。

 世代に渡って回復技能が受け継がれ応用され、基本となり体の再生が当たり前となった。

 もはや彼らにとって体の再生は空気を吸うと同じもの。


*4

 この世界では変わった度胸試しがある。

 自傷行為と再生力を合わせたものだ。

 1対1の決闘だが傷つけるのは自分自身である。

 まず、自分自身を傷つけ瞬時に再生させる。ここで評価されるのは「致命傷か否か」。

 致命傷であればあるほど「度胸がある」と認められ、致命傷から肉体を完全に再生させると「力がある」と認められる。他の加点として再生速度が早い場合、「才能がある」と認められる。

 しかし、致命傷の傷をあえてして再生できない場合は他の者が治す。この場合、そのものは「無計画」と評価され蔑まれる。



*5

 この世界の死と種族に関して。

 だいたいは寿命を迎えて死ぬ。

 病気や肉体の損傷が激しくても再生する。しかし、肉体の耐久性は変えられない。再生に耐えきれず寿命を迎え再生力が無くなる。

 人間なら130歳、エルフなら1500歳、ゴブリンなら50歳など異様に長い。

 異次元からの侵略の前に不死系の魔物がいたもの高い再生力の前に絶滅した。残っていたとしても研究対象となる。



*6

 結婚の逸話がある。

 とある昔、一国の姫がこういった。


「私と結婚できるのは度胸のある男のみ」


 自らの腕を引きちぎり瞬時に再生させ王の家臣と兵士たちを戦慄させた。転生者や強い戦士、王侯貴族が申し込むも姫が自らの腕を引きちぎり再生、飛び降り半死半生からの復活、錆びた剣で心臓引き抜きからの再生とあますことなく度胸をためした。

 そんな姫の前に再生力の高い戦士があらわれた。

 姫は自らの子宮を引きずり出し潰し、傷と子宮を再生させた。

 兵士たちが恐怖したものの戦士は臆せず自らの両腕と両足を兵士に頼み切断させた。戦士の両腕両足は瞬時に再生した。

 姫は負けじと他の傷を作り再生、戦士も負けじと傷をつけ再生。気がつけば2人は傷つけ再生しあっていた。

 愛が芽生えたのだ。

 こうして姫は男の度胸を認め結婚した。



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