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小さな記憶
小さな公園にて、午後の光がゆっくりと落ちていた。
遊具の影が伸び、黄色い砂場には小さな子供の足跡。
道路には仲いい家族が手をつなぎ歩く。
桜は風と共に花が散る。もうそろろ梅雨の時期だ
ブランコは先ほど乗っていたおじさんがどき風に促され揺れている
すると、一人の女の子がブランコに乗り、空を見上げた。
年は小学生ぐらい。
白いパーカーの袖を少し汚しながら、風に揺れる雲を幼い目で見続ける。
「ねえ見て。あの雲、魚みたいじゃない?」
横から駆けよってきたのはその子の友達だ
髪に小さなはっぱを乗せ息を弾ませながらその子も一緒にブランコに乗る
「ほんとだ。泳いでるみたい」
春の風が吹き抜けて、二人の足元に花びらが落ちる
桜の木は公園の中央に立つでかい木、その桜の木は二人を風に促されながら見守っている
そして、その木はこの場所に柔らかい色をしている
「ねえ、もっと高くこいでみよう!」
友達は勢いよく蹴り始める
ブランコがギイ、と音を立てながら揺れ始めた。
もう一人も負けじと漕ぎ出す。
二人の笑い声が、春の風に乗って空へと消える
誰も知らない。
ここの静かな午後の景色が
数年後にある二人の初めての青春であり
「最後の青春」
の始まりの場所になることを。
しならく主に「最後の青春」を作っていきます。よろしくお願いします!!




