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スキルをよみ解く転生者〜文字化けスキルは日本語でした〜  作者: よつ葉あき
クリスディアへの道程

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26.料理をするのに【調理】必須!?

ブクマ・評価ありがとうございます!



「ご飯おいしかったね!

あー、明日が楽しみだなぁ。日本で食べてたご飯作るから、美味しく作れたらリズも食べてね!」


私たちは宿の部屋へ帰ってきた。

あの後、厨房の責任者であるマイカちゃんのお父さんに正式な許可を貰い明日、厨房を借りれる事になったのだ!


しかも、市場でもなかなか見かけなかった卵!

なんでもこの宿で使われている卵は、知り合いの養鶏場から独自に仕入れているらしい。卵はかなり高価だった。なので無料で貰う事はできないが、お金を払えば分けてくれる事になったのだ。


ありがたい......!

そんなわけで、明日は朝からマイカちゃんに市場を案内してもらい、卵以外の材料を買ってきたら、お昼ご飯を作るのだ。


楽しみだなぁ!


私はご機嫌でソファに腰掛けた。

そんな私に対して、リズが言いづらそうに口を開いた。


「……あの、料理をティアナさんが作るのですか?」

「うん!」

「ですが……料理は【調理】スキルがないと、うまく作れないと思うのですが……」

「……え?」


なんですと!? 嘘でしょ!?


「そうなの? あっちの世界ではいつも料理をしてたから、簡単に出来ると思ってたんだけど……」

「……すみません。屋敷やクリスディアで厨房に行きたいって仰っていた時も、まさか本当に料理をされるとは思っていませんでした」


リズは申し訳なさそうに目を伏せた。


「この世界では、生産系の【調理】スキルがないと、卵を割るのも難しいんです」


そ、そんなぁ……。

やっと自分で料理を作って、日本で食べてた料理を再現できると思ったのにっ!


て、生産系……??


『転生者の君なら、料理は出来るぞ?』


と、ベッドの上で寝てるのかと思った聖獣様が、ふいに声をかけてきた。


「そうなんですか!?

【調理】スキルなくても大丈夫なんですか!」


思わぬ言葉に思わず聖獣様に飛びつく。


『何を言ってるんだ』


聖獣様は呆れたように片目を開き、その黒曜石のような瞳で私をじっと見つめ続けた。


『転生者には【調理】どころか、【生産】スキルがあるだろ? ちゃんと見てみなさい』

「えっ? 【生産】……?」


言われて、慌てて「ステータス!」と呟く。目の前に半透明のウィンドウが展開された。


うん、確かに。私の持っていた初期スキルは4つ。

【前世の記憶】【翻訳】【解析】と、そして……【生産】


【生産】って、なんだろう?


と、不思議に思ってたけど、この【生産】で料理が出来るの?


気になっていた【生産】の文字を長押しする。


すると──




------------------------------------------------------------------



【生産】


アイテムや装備などの作成、アイテムや装備などの品質強化や変化を行う。



(備考)

【鍛治】【木工】【裁縫】【彫金】【錬金術】【調理】といったスキルが使える。




------------------------------------------------------------------




ふむ。【生産】があれば【調理】スキルが使えるって事かな?

そう思い、書いてあることをリズに説明し、意見を求める。



「…………。」



またフリーズさせてしまった。

代わりに、聖獣様が答えてくれる。


『通常の人なら【調理】や【鍛冶】など、どれか1つだけスキルを授かるのが一般的だ。だからエリザベスは驚いているのだろう』


え? そうなの? だとしたら……


「もしかして……【生産】ひとつで6つの事が出来るって凄いこと?」

『そのとおりだ。さらに普通の生産系のスキルならアイテムや装備を作成できるだけで、強化や変化はなかなか出来ないと思うぞ?

通常は【鍛冶】スキルなど極めて達人と言われるレベルにならんとできんことだ』


なんと……もしかして【生産】って、かなりチートスキルなのでは……?


『さっきの話だが、明日、転生者は異世界の料理を作るのか?』

「はい。厨房を借りれる事になったので、明日はもう1泊して料理する予定です」

『ふむ……。ならば、我の分も作ってくれ』

「え!? 聖獣様も食べるんですか? 聖獣様たちはご飯食べないと聞いてたんですが?」


驚いて聞き返す。

別に一緒に作るのは構わないんだけど、リズからは、「聖獣様や精霊はマナで生きてらっしゃるので食事はとりません」と聞いていたのだ。


『ああ、我らはマナさえあれば生きてられる。だが、食べれないわけではない。異世界の料理が、どんなものか、興味があるのだ』


なるほどね。


「そういう事なら、任せて下さい!」


私は聖獣様にも料理を振る舞うことを約束し、眠りについたのだった。




次回、マジック鞄と食材集め

また市場へお買い物です。

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