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(二)-8

「知らねえよ。こいつが隠したんじゃねえのか。俺だって困るんだよ。受け取るもんを受け取りに来ただけなんだからよぉ。……んー、ちょっと待てよ。お前、こいつと一緒の職場だって言ってたな。お前がこいつを誘ったって」

「だからなんだ」

「お前たちはグルだったわけだ」

「バカを言うな。俺も今、金を取りに来たんだ」

「もしかして、お前、俺の知らぬ間に金を隠したんじゃねえのか」

 男は細い目をさらに細めながら豊永をにらみつけ始めた。そして「そうだよな」と豊永に正対した。ファイティングポーズをとっているわけではないが、やる気なのが豊永にはわかった。


(続く)

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