1/31
(一)
襟に弁護士バッジをつけた、グレーのストライプの入った茶色のダブルのスーツを着た木野鞍馬が、雑居ビルの二階に入る木野法律相談所の個室で、デスクの背後にある金庫の扉を開けて中を確認していた。金庫の中身は書類や小さな手提げ金庫があるだけで、ほとんど空っぽであった。
本当に大切な物だけをしまうべき、という信条をもっており、木野は金庫にはなるべく物を入れないようにしていた。だから、毎日金庫を開けて、余計な物が入っていないか、必ず確認して整頓していた。
(続く)
襟に弁護士バッジをつけた、グレーのストライプの入った茶色のダブルのスーツを着た木野鞍馬が、雑居ビルの二階に入る木野法律相談所の個室で、デスクの背後にある金庫の扉を開けて中を確認していた。金庫の中身は書類や小さな手提げ金庫があるだけで、ほとんど空っぽであった。
本当に大切な物だけをしまうべき、という信条をもっており、木野は金庫にはなるべく物を入れないようにしていた。だから、毎日金庫を開けて、余計な物が入っていないか、必ず確認して整頓していた。
(続く)
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。