表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/10

第六話

 破壊、破壊、破壊、破壊

 ナラウに転生してから3日、食欲と睡眠欲を破壊した俺は、不眠不休で森にいるモンスターを破壊し続けた。この世界を守るために、そして、家族の仇を討つために。

 でも、これやってること元の世界でトラックがやったことと同じじゃないですか?罪のない生き物を無差別に殺すって。この内容を考慮すると設定を練らなければいけなくなるので、何も考えないことにした。


「おーい、威信君!」


 カシャカシャと鎧の音を立てながらナキシィが走ってきた。


「威信君が強いモンスターを片っ端から倒してくれているおかげで、この森も大分安全になってきたよ。ほら、今日の分の水と食料だ。世界の危機だが、君が潰れてしまっては本末転倒だからな。ちゃんと休息をとってくれ」 


 あの日からナキシィは俺のために食料を持ってきてくれている。しかし、トラックに対する不安の気持ちでいっぱいな俺は、それらに手を付けずにレベル上げを続けていた。


「ありがとう。でも、俺は食欲と睡眠欲を破壊したから本当に大丈夫だって。それよりももっとレベルを上げてトラックに勝て…る………よう……に……」



バタッ



「威信君!?大丈夫か!?」


「ごめん……どうしてだろう……」


「失念していました。いくら睡眠欲と食欲が無くなろうと、体は睡眠と栄養を必要とするものです。申し訳ありません、この世界の命運がかかっているのにも関わらずこんなに基本的なことを見落とすなんて……」


「たしかに。威信君、私たちのために頑張ってくれてありがとう。私が宿屋まで運ぶからゆっくり休んでくれ……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ